a

1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 14:56:19.81 ID:jAzXQ86Q0


――4月・教室――

唯「それでさー」

律「おおぅ! まじかよ!」

紬「それでそれで!?」

澪「まさかそんなことがあるなんて……」

和「びっくりよね」

律「だよなー」

ドア「がちゃ」

さわ子「ホームルーム始めるわよ。席について」

紬「はーい」

唯「あれ? あの人だれ?」

さわ子「えーと、新学期が始まって2週間だけど、

新任の副担任を紹介します。それじゃあ、 一言お願いします」

ウメハラ「え? ああ、新任の梅原です」

唯「・・・・・・ふぇ?」



5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 15:00:14.99 ID:jAzXQ86Q0


信代「だれ?」

エリ「イケメンだけど……」

姫子「あんな先生いたっけ?」

さわ子「梅原先生は今年から先生になったの。

初めての赴任先が女子高で大変だろうから皆も協力してね」

ウメハラ「いや、そんなことはないんですけど」

さわ子「あらそう? じゃあ、自己紹介でもしてくれる?」

ウメハラ「いやー、特にはないんですけど」

律(変わった人だな)

ウメハラ「まあ、頑張りたいです」

さわ子「それだけ?」

ウメハラ「はい」

さわ子「それじゃあ、ホームルームはこれでおしまい。

梅原先生は軽音部の顧問補佐をしてもらうから」

澪「え!?」



7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 15:06:27.13 ID:jAzXQ86Q0


さわ子「……あ。一時間目は音楽の時間だったのね。

梅原先生、授業はいってますか?」

ウメハラ「いや、入ってはいないです」

さわ子「それならちょうどいいわ! 

クラスのみんなに馴染んでもらえるように、

今日の授業は梅原先生への質問タイムに当てましょう」

ウメハラ「ハハハ」

紬「それじゃあ、今日は教室で授業ですか?」

さわ子「そうよ。ムギちゃん……じゃなかった。

琴吹さん、みんなに伝えてくれる?」

紬「はーい」タタタっ

さわ子「ごめんなさい。勝手に決めちゃって。大丈夫でした?」

ウメハラ「まあ、大丈夫だと思います」

さわ子「よかったー」ほっ

さわ子(山中さわ子、彼氏いない歴に終止符を打つチャンスが来たわ!)



8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 15:13:45.31 ID:jAzXQ86Q0


さわ子「……と、いうことで梅原先生に質問ある人!」

唯「はい!」

さわ子「平沢さん! ……あ、あの子は平沢唯さんっていって

軽音部でギターボーカルやってのよ」

ウメハラ「へえ」

唯「好きな食べ物はなんですか!?」

ウメハラ「うーん。色々あるんだけど、やっぱりラーメンかな。じゃんがらラーメン」

澪(そのラーメン知ってるぞ。梓と前に行ったところだ)

澪「は、はい!」

さわ子「はい。秋山さん」

澪「趣味はな、なんです……か?」

ウメハラ「食べ歩きかな。美味いものがあるって言われたら並んだり、

遠くでも食べに行こうと思う」

律「好きなスポーツ選手はいるんですかー?」

さわ子「こら田井中さん。手を挙げて発言しなさい」

ウメハラ「ホンダ」



15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 15:26:26.89 ID:jAzXQ86Q0


紬「女の子同士って素敵だと思いませんか!?」

ウメハラ「どうでもいい。どうでもいいと口にすることすらどうでもいい」

紬「そんな!」ガーン

姫子「いやいや」

さわ子「ほらほら。梅原先生困ってるじゃない。

もう少しちゃんとした質問をしなさい。たとえば彼女はいますかー? 

とか好みの女性はどんな人ですかー? とか」

律「それってさわちゃんが訊きたいだけじゃ――」

さわ子「あ?」ギロ

律「な、なんだかストレッチしたくなってきたー。おいっちに。おいっちに」

唯「そうだ! 先生にあだ名はありますか!?」

ウメハラ「あだ名かー。いや、そんなにないかな」

唯「それじゃあ――ウメちゃん先生ってのはどうですか!」

ウメハラ「いや、まあ、別にいいけど」

唯「わーい!」

チャイム「きーんこーんかーんこーん」

さわ子「それじゃあ質問の時間は終わり。梅原先生、ありがとうございました」



28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 15:44:47.28 ID:2GY5IP100


>>21

これをウメハラの実績まで読めれ

http://www39.atwiki.jp/gamefight/pages/30.html



22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 15:33:15.30 ID:jAzXQ86Q0


アカネ「梅原先生、かっこよくない!?」

アキヨ「そ、そうだね。かっこいい」

エリ「この学校、男の先生といったらおっさんしかいないもんねー」

アカネ「しかも軽音部の顧問補佐なんて、唯たち恵まれすぎでしょ」

唯「そうかなー。えへへ」

律「まさか男の先生が来るなんて、予想外だったな。澪」

澪「ふえ!? そ、そそそそそうだな!」

紬「澪ちゃん、大丈夫?」

和「顔色悪いわよ?」

澪「へ、平気だ! 男の人なんて怖くもないんともないんだからな! 

そんなことより、梓にも教えてやろう」ポチポチ

律「おててが震えてますわよ? 澪ちゅあん」

澪「やかましい!」ごつん!

律「甘いぜ!」カンっ!

澪「ブロッキング!?」

唯律紬和「え?」



26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 15:41:51.57 ID:jAzXQ86Q0


――そのころ、西横浜の廃墟――

男1「なんかさー、ウメハラが先生になったらしいんだよね」

男2「は? ありえねーだろ。冗談は顔だけにしとけよ」

男3「いやいや、実はあれ本当らしいですよ」

男2「てめーも乗っかるんじゃねえよ。調子乗るだろこいつが」

男3「五神ネットワーク舐めないでくださいよ」

男1「お、噂の五神ネットワーク」

男2「あれなんなの? 俺にも教えてくれない?」

男3「無理でしょ。だって五神じゃないじゃん」

男2(マゴ)「うっせーぞときど。黒バラでくまちょむに負けやがってよー」

男3(ときど)「それは関係ないでしょ」

男1「まあまあ」

マゴときど「うっせー顔!」

KSK「これ、配信のってるんだぞ!」



147:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 20:18:41.96 ID:MbnMzUEs0


今読み始めたばっかだけど、>>26でふいたww

KSKが脳内再生余裕過ぎる



29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 15:45:26.69 ID:jAzXQ86Q0


ときど「おっといけないいけない。プロ意識が足りなかった」

マゴ「プロプロ言ってんじゃねーぞ」

ときど「いやー、プロだからなー俺。プロだからなー」

KSK「しかもさ。女子高らしいんだよね」

マゴ「なにが?」

KSK「ウメハラが赴任してる学校が」

マゴ「は?」

ときど「ウメさん……?」

チャット欄「先生ハラ!」

チャット欄「連絡促してみます」

チャット欄「蝿調子に乗るな」

KSK「さーて、今月中にVISION復活させないとなー」

マゴ「お前、先月の前の月もそう言ってたよな」

ときど「先々月ね」



31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 15:50:01.27 ID:jAzXQ86Q0


――二年教室――

純「ビッグニュース!!!!」

梓「うっとおとしい」

純「器用な噛み方!」

梓「うっとおしい」

憂「どうしたの? 純ちゃん」

純「今年、新任の先生が来たって!」

梓「そりゃあ来るでしょ」

純「ただ来るだけじゃないんだなー。なんと、イケメンらしいよ!」

憂「へー」

梓「ふーん」

純「反応薄ッ!」

憂「なんて名前の先生なの?」

純「梅原大吾って先生だよ!」

梓(……は?)



33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 15:55:36.87 ID:jAzXQ86Q0


梓(梅原大吾……? え? まさか、同姓同名だよね。

でもイケメンって言ってたし……)

純「どしたの? 梓」

梓(ウメスレ古参で大のウメ信者の私が通う学校に……そんな馬鹿な)

憂「んー?」

純「どうしよう。梓が壊れちゃった」

憂「もうすぐ授業始まっちゃうし、放っておこう」

純「う、うん」

梓(仮令。仮令だ。もし梅原先生があのウメハラだったら。

私の渾身の電波実況を聞かせるしかない! やってやるです!)

ウメハラ「それじゃあ授業を始めます」がらり

梓「ウメハラがああああああああああああああああ!!!!!!!!!」

純「うわ!」

憂「ひい!」



39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 16:00:36.74 ID:jAzXQ86Q0


梓「あ、あああ……あああ」

ウメハラ「ん?」

梓(ウメハラだ。マジでウメハラだ。マジハラだ……!)

ウメハラ「えーと、じゃあ日直は――」

日直の子「きりーつ」

梓「れえええええええええええええええええええい!!!!!!」

ウメハラ「!?」

憂「ちょっと、梓ちゃん!」

梓「あわわわわあわわわあわわ……」

純「な、なんかこの子体調悪いみたいなんで、

保健室に連れて行きますねー。あははー」

ドア「がちゃん」

ウメハラ「……」

クラス「……」

ウメハラ「じゃあ、授業を始めます」



41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 16:04:11.28 ID:jAzXQ86Q0


――保健室――

純「失礼しまーす」

憂「あれ? 先生いないみたいだね」

純「それはよかった。色々訊かれると面倒だもんね」

梓「ハァ……ハァ……」

純「どうしたのさ梓。いきなりあんなことして。アンタ、日直じゃないじゃん」

梓「ウメ様ぁ……」びくんびくん

純「……」

憂「タ、タオル濡らしてくるね。今日、四月のわりには暑いもん」

純「あ、こら憂! 逃げるな!」

憂「あははー」ぴゅー

ドア「がちゃん」

純「あらら。……まったく、梓の所為なんだから」

梓「ウメ様のレバーをウメハラ持ちで、

ウメ昇龍をウメ波動に暴発させたい……」ハァハァ

純「きもちわるい」



45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 16:08:44.31 ID:jAzXQ86Q0


梓「……フヒヒ」

純「……どうしよう。病院……

いや、これはお寺でお祓いを受けたほうがいいのかな」

梓「アィィィ……」

純「変な夢見てるっぽいし」

ドア「がちゃ」

澪「あずさー。大丈夫かー?」

純「澪先輩! どうして!?」

澪「ん? ああ、憂ちゃんからメールが来たんだよ。梓が倒れたって」

純「……それで、憂は?」

澪「教室に帰っていったよ」

純「憂め」

澪「それで、梓はどうしたっていうんだ?」

純「梅原先生が教室に入ってきたら、いきなり……」

澪「ウメ……いや、梅原先生が関係あるのか」



48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 16:15:30.34 ID:jAzXQ86Q0


梓「……れっつごー」

澪「どうした梓! レッツゴーを歌いたいのか!?」

純「今、梓は変な夢を見ています。放っておきましょう」

澪「そうだったのか。それなら仕方ないな」

純「梅原先生、イケメンですよね」

澪「確かにな。でもsak……いや、梓が男に興味があるとは思えないんだけど」

純「その言い方はどうかと……」

澪「ここだけの話、梓が入部したころは

梓の視線を感じてならなかったんだ。

アレは間違いなく私に性的な視線を向けていたな。

ああ、思い出すだけで部屋の隅で震えたくなる」

純「梓のこと、嫌いなんですか?」

澪「そんなことはないよ。大大大好きな後輩だ」

純「それならよかった」

梓「うぅ……リュウフェイロンは2:8不利だから……」

澪「なるほど……。あれを試してみよう」

純「?」



49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 16:23:05.76 ID:jAzXQ86Q0


澪「フフフ……」

純「澪先輩、梓の耳元でなにを……」

澪「ホアチャ」

梓「……」ぴく

澪「キャノンスパイク」

梓「…………」ぴくぴく

澪「勝ったのはウメハラァァァ、じゃなくてうりょ」

梓「――――」

澪「ヨガカタストロフィ」

梓「――――――」

澪「勝ったのはももち戦だけのプロ」

梓「――――」

澪「sakoさん最強」

梓「うわあああああああああああああああああああ!!!!!!!」がばぁ!

純「うわああああああああああああああ!!!!」



53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 16:35:21.28 ID:jAzXQ86Q0


梓「sakoオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」

澪「どうした梓」

梓「……あれ? 澪先輩じゃないですか」

純「耳が痛い……」

澪「いきなり起きるからびっくりしちゃったぞ。ほら、大丈夫か?」

梓「え? え?」

澪「寝ぼけてるのか? 授業は休んで、この時間は横になってな」

梓「は、はい……」

梓(ウメ信者のトラウマが次々に呼び起されたけど……気のせいだよね)

澪「よしよし」なでなで

梓「あったかいです……澪先輩、お母さんみたい」

純「……うらやましいな」

ドア「がちゃ」

ウメハラ「大丈夫?」

梓「!?」



58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 16:40:04.00 ID:jAzXQ86Q0


ウメハラ「うーん。キミが、軽音部の中野梓さん?」

梓「は、ひゃい!」

澪「梓、落ちつけって」

ウメハラ「体調が悪いみたいだけど、平気? 次の授業は出られる?」

純(かっこいい……)

梓「だ、大丈夫だと……思います」

ウメハラ「それならよかった。じゃあ、お大事に」

ドア「がちゃん」

澪「いい先生だな」

純「ですね」

梓「ウメ様の新たな一面……。ウメスレに……

いや、やめておこう。これは私だけの思い出だもん」



63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 16:46:00.86 ID:jAzXQ86Q0


――放課後・音楽室――

ドア「がちゃ!」

唯「いえーい!」

律「ホイホイホイホーイ!!」

澪「なんだよそのテンション」

梓「よいしょ。よいしょ」

唯「ウメちゃん先生が来るんだよ! テンションも上がるよ!」

律「新しい顧問に、私たちの演奏を見せてやる!」

紬「そうだ! 美味しいお茶いれないと!」

梓「うんしょ、うんしょ」

唯「今日のお菓子はなーに?」

紬「モンブラ~ン」

梓「せいやせっと」

律「モンブラン大好きー!」

澪「まったく。あんまりハメを外し過ぎるなよ」



65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 16:50:37.50 ID:jAzXQ86Q0


唯「はーい。澪ちゃんは今日も可愛いねえ」

澪「どうしたんだよいきなり」

唯「可愛い澪ちゃんなら、モンブランの栗、くれるかなーって」

澪「褒め落としか。そうはいかないぞ」

梓「よいせっと」ドスン

紬「あのね。梓ちゃん」

梓「なんですか?」

紬「みんなで使うテーブルに、

こんなに大きいテレビとゲーム機置いたら、お茶できないよ?」

梓「大丈夫です。問題ありません」

律「あるだろ」

唯「あずにゃん! これなに!?」

梓「ブラウン管テレビとXbox360です」

澪(まさか梓のやつ……!)

梓「梅原先生がいらっしゃるんですから、

これくらいはしないとです!」ふんす

唯「ふぇ?」



73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 16:56:39.70 ID:jAzXQ86Q0


紬「えっくすぼっくす?」

律「うちにあるのはPS3だからなー。ちょっとよくわからない」

梓「ええー!? 律先輩の家、ラグステしかないんですかー!?」

律「な、なんだよ」

梓「延髄してるラグステでゲームなんて信じられなーい」

澪「それを言うなら遅延な」

梓「それに、有名人がいないラグステのPPなんてアテになりませんよー!」

律「なんの話してるんだよ」

唯「あずにゃん?」

梓「ていうか、箱でしか主要大会やってませんからねー。カァー!」

唯「あずにゃん!」ぎゅっ

梓「ほわー」

律「どうしたってんだよ。梓のやつ」

澪「さ、さあな」

ドア「がちゃ」



78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 17:00:11.03 ID:jAzXQ86Q0


ウメハラ「ここが部室でいいんだよね?」

梓「は、はい!」

ウメハラ「へぇー」きょろきょろ

紬「今お茶入れますねー」

唯「ささ、ここに座ってくだせえ!」

ウメハラ「うん」きょろきょろ

澪「どうしました?」

ウメハラ「いや、どうしよ。鞄の。鞄の置き場所がわからなくて」

梓(キター!)

律「ああ。それなら、このソファにでも置いてくださいませ」

ウメハラ「安心した」

紬「あの、紅茶で大丈夫でしたか?」

ウメハラ「うん。紅茶好きだよ。……ここ、軽音部だよね」

梓「はい! ここにスパ4も用意してます! 

もちろんスティックはマッドキャッツです!」

ウメハラ「!?」



81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 17:05:06.45 ID:jAzXQ86Q0


梓「どうしたました……?」

ウメハラ「あ。いや、大丈夫」

唯「なにが大丈夫なんですか?」

ウメハラ「もしかして、中野さん。知ってるわけ?」

梓「――」こくり

ウメハラ「それなら話は早いんだけど、俺は今先生だから、学校ではウメハラじゃなくて

梅原大吾教諭としていたいんだ」

梓「――!」

ウメハラ「もしかしたら、学校内でもこういうことがあるかもしれない

と思ってたんだけど、今はゲームは……」

梓「ご、ごめんなさい。先生」

ウメハラ「わかってくれればいいんだよ。ごめんね」

唯「どうしたの? ウメちゃん先生」

ウメハラ「大丈夫。心配しないで」

梓「それじゃあ、このテレビとゲームは片付けます」

ウメハラ「いや、それは俺がやるよ。

生徒にこんなに重い物は持たせられないよ」



85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 17:11:28.00 ID:jAzXQ86Q0


律「よーし! それじゃあウメちゃんに私たちの演奏を見せてやろうぜ!」

唯「おー! ……お茶飲んでからね」

律「おいおい」がくっ

澪「でもいいじゃないか。梅原先生と親睦を深めよう」

律「澪がそんなこと言うなんて珍しいな。ついに澪もこっち側かー?」

澪「た、たまにはいいってこと! 別に毎日これでいいなんて言ってない!」

ウメハラ「この辺に置いておけばいい?」

梓「はい! ありがとうございます!」

ドア「がちゃ」

さわ子「ちょりーっす」

ウメハラ「ん?」

さわ子「……あれ? 梅原先生?」

唯「あ、さわちゃんちょりーっす」

さわ子「えと……ごほん。こんにちはぁー、梅原先生。お疲れ様ですぅ」

律「さわちゃん。きついです」



90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 17:16:57.19 ID:jAzXQ86Q0


さわ子「田井中さん。ちょっと」

律「んー? これ食べてからねー」

さわ子「ちょっと」

律「……」ちらり

さわ子「さっさと来い。殺すぞ」←律にはこう見える

律「……はい」

ウメハラ「?」

唯「おーいふぃー」

紬「よかったー。梅原先生、お口に合いますでしょうか?」

ウメハラ「うん。美味しい。モンブランは良い」

澪「モンブラン好きなんですか」

ウメハラ「かなり好き。というより、このモンブランは別格」

紬「よかったー」

梓(ウメハラって食べ方も綺麗なんだ)



92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 17:20:18.18 ID:jAzXQ86Q0


律「……ふぅ。それじゃあ、そろそろやるか」

澪「そうだな。まずはふわふわから」

唯「ボーカルは私?」

梓「私という選択肢は?」

紬「今までそんな形はなかったよね」

澪「普通に唯がボーカルでいこう」

唯「らじゃー」

律「よぉし! それじゃあいっくぜー! 1・2・3・4・1・2・3!!」

唯「キミを見てると、いつもハートドキドキ!」

ウメハラ「へえ」

さわ子「うんうん」



94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 17:25:15.83 ID:jAzXQ86Q0


――演奏終わって――

ウメハラ「これはみんなオリコン。いや、オリジナルの曲?」

さわ子「はい。曲は琴吹さんで詞は秋山さんが主に書いてます」

ウメハラ「高校生でこの楽曲を作るのは、なんていうか始まってる」

唯「えへへー」

律「唯は作ってないだろー」

唯「む! そんなことないもん! 私だってギターのピロピロとか考えてるもん!」

ウメハラ「平沢さんのギターって結構いいやつじゃない?」

唯「わかりますか!」

ウメハラ「いや、全然」

律「じゃあなんで言ったんだよ!」

ウメハラ「知り合いがインディーズのバンドやってて、ちょっと聞きかじったんだよね」

澪「す、すごい」

梓「もう外も暗くなってきてます。そろそろ終わりましょう」

紬「そうね。梅原先生。明日からもよろしくお願いします」



97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 17:31:27.54 ID:jAzXQ86Q0


――都内のあるゲーセン――

ウメハラ「――」

ネモ「ウメさん、先生は大変そう?」

ウメハラ「どうだろう。まだ初日だし」

ネモ「でも女子高でしょ? 多感な年頃だからなー(笑)」

ウメハラ「それはある。そっちも大変な時期じゃないの?」

ネモ「結婚ってのも大変ですよ。……でも、『これ』に理解のある嫁でよかったっす」

ウメハラ「……のろけ?」

ネモ「(笑)」

ウメハラ「結婚か。それもいいけど、やっぱり好きなこともしたいよね」

ネモ「人生、誰かに縛られるってのは嫌ですよ。それがたとえ惚れた女でも」

ウメハラ「好きなこと……か」



99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 17:35:07.52 ID:jAzXQ86Q0


ネモ「どうしました?」

ウメハラ「いや、なんでもない」

マゴ「てめー、厨キャラすぎんだろそいつ!」

ウメハラ「お前が言うなよ」

マゴ「うっせー! この変態教師!」

ウメハラ「相変わらずだなお前は」

マゴ「こうやって仲間とゲームして、

煽りあったりしてる時間が好きなんだよ俺は。ここ座るぞ」

ネモ「ぷっ」

マゴ「笑ってんじゃねーぞコラ」

ネモ「ぷっ! マゴぷっ!」

マゴ「うわあああああああ!!!!」

ウメハラ「ハハハハ」



101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 17:41:39.40 ID:jAzXQ86Q0


――次の日――

唯「いってきまーす」

唯母「いってらっしゃい。今日はお母さんたち、家にいるからご飯でも食べに行く?」

唯「うーん。どうする? 憂」

憂「私はお母さんのご飯が食べたいかな」

唯父「はっはっは。お母さんの料理はおいしいからな」

唯母「もう、パパったら」

唯母父「あはははははは」

唯「あはははは」

唯母「それじゃあ、今日は唯と憂が好きなハンバーグにするわね」

唯「わーい! それじゃあ、改めていってきます!」

憂「いってきまーす」

唯母「はいはい。いってらっしゃい」



102:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 17:50:31.15 ID:jAzXQ86Q0


メハラ「あれ?」

唯「あれま」

ウメハラ「おはよう。平沢さん」

唯「おはようございます!」

憂「梅原先生、このあたりに住んでるんですか?」

ウメハラ「うん。近所に住んでるみたいだね」

憂「それなら、これからもばったり鉢合わせするかもしれませんね」

唯「なんだか変な感じだねー」

ウメハラ「そう?」

唯「だって、ウメちゃん先生って先生って感じしないもん」

ウメハラ「そうかな」

唯「なんだかお兄ちゃんって感じ?」

ウメハラ「へえ。ところで、時間は大丈夫なの? 朝練するって言ってたけど」

唯「あ! 忘れてた! 憂、行くよ!」すたたー

憂「う、うん!」タタタっ



123:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 18:54:03.88 ID:jAzXQ86Q0


――部室――

唯「おはよー」

澪「遅いぞ唯。ほら、早く準備して」

紬「私、朝練するの夢だったの~」

律「どんな夢だよっ」

梓「まったく、仕方ないですね。唯先輩は」

唯「えへへ~。ウメちゃん先生と話してたら遅れちゃった」

梓「マジですか!?」

唯「ど、どうしたの?」

梓「ウメハラ先生、唯先輩の近所に住んでるんですか!?」

唯「そ、そうみたいだけど」

梓「わかりました。放課後の部活は休みます。ウメハラ先生の家を捜しますので」

律「おちつけ」

さわ子「梓ちゃん、私も行くわ。車出してあげる」

梓「さわ子先生素晴らしい」



126:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 18:58:19.18 ID:jAzXQ86Q0


澪「馬鹿なこと言ってないで、折角集まったんだから練習しよう」

紬「うん! まずはカレーからいきましょ」

唯「準備おーけーだよ!」

さわ子「それじゃあ、私は職員室行ってくるわね」

梓「お疲れ様です!」

ドア「がちゃ」

律「よーし! いっくぞー!」

ドア「がちゃ」

ウメハラ「おはよう」

律「――と。おはようウメちゃん!」

澪「梅原先生、こんな早くにどうしたんですか?」

ウメハラ「いや、今日の一時間目はテストだけど大丈夫なのかなと」

紬「え?」

唯「忘れてた……」

梓「皆さん仕方ないですね。

私はウメハラ先生と練習しますので、

みなさんは勉強しに教室へ行ってください」



127:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 19:01:51.78 ID:jAzXQ86Q0


律「くそぅ! ウメちゃんめ!」

唯「ばーかばーか!」

澪「私も忘れてたぞ!」

紬「それじゃあ梓ちゃん、あとおねがいね!」

ドア「がちゃん!」

梓「……ふう」

ウメハラ「……」

梓「……ウメハラ先生は、ギターとか弾きます?」

ウメハラ「弾いたことない。ていうか、昨日初めてギターを見た」

梓「ふふっ。そんなわけないじゃないですか。弾いてみますか?」

ウメハラ「でもコードわからないんだよね」

梓「それくらいなら教えてあげます。ソファに座ってください」

ウメハラ「じゃあ、やってみようかな」

梓「それじゃあ、まずはCコードを……」

ウメハラ(……すげー、いい匂いするんですけど)



130:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 19:08:49.01 ID:jAzXQ86Q0


梓「そうそう、上手ですよ。ここはこうするといい音が出るんです」

ウメハラ「へえ」

梓「流石ウメハラ先生です」

ウメハラ「そんなことないよ」

梓「綺麗な手……。この手が、私たち格ゲーマーの夢を見せてくれていたんですね」

ウメハラ「……」

梓「でも、今は――この手はギターを弾くための手です」

ウメハラ「……中野さんは」

梓「梓でいいです」

ウメハラ「――梓は、ギター好き?」

梓「……好きです。昔から、大好きでした」

ウメハラ「じゃあ、ギターをやることに、使命感はある?」

梓「使命感、ですか?」

ウメハラ「そう。好きなことが、

いつからかやらなくてはいけないモノに変わってしまったら、

それはきっと、もう好きなこととは違うものになってしまうと思う。

梓は、ギターを弾くことに義務感、使命感を持っている?」



133:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 19:14:13.36 ID:jAzXQ86Q0


梓「……わかりません」

ウメハラ「わからない?」

梓「私にとって、ギターを弾くことっていうのは

ご飯を食べることと同じなんです。手が、自然とギターに向いてしまう。

だから、弾いてみる。そうやって上手く弾けたら、

嬉しいじゃないですか。また弾きたい。もっと弾きたい。そう思うんです。

――それに、私はまだ高校生です

から」

ウメハラ「……」

梓「どうしたんですか?」

ウメハラ「梓は、俺がプロゲーマーだってことは知ってるよね」

梓「――はい」

ウメハラ「ミュージシャンでもスポーツ選手でも、

プロというのはお金を貰うものだ。

だから、中途半端なパフォーマンスは許されない。

常に最高の力を発揮できないといけない」

梓「それは、わかります」

ウメハラ「でもさ。最近になって思うんだ。

俺はオンゴッズで1勝しかできなかった。

プロなのに、勝てなかった。

好きだった筈のゲームにプレッシャーを感じて、

素直に楽しめなくなった。――逃げられなくなってしまった」

梓「……」

ウメハラ「――ごめん。こんな話をして。

さあ、職員会議に行かないと」すくっ



135:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 19:19:09.11 ID:jAzXQ86Q0


梓「待ってください……」

ウメハラ「え?」

梓「確かに、先生は負けました。でもそれは! 

不利キャラのフェイロンやダルシム。

運の要素が大きいヴァイパーやキャミィにじゃないですか! 

負けたなんて言いません」

ウメハラ「どんな相手でも負けは負け。

そのキャラクターを選んでいる以上。

キャラ差なんていうのは言い訳にもならないんだよ」

梓「……そう、ですけど……」

ウメハラ「勝者ではなく、強者を決めるのが

オンラインゴッズガーデンだった。それに負けた俺は――」

梓「違います!」

ウメハラ「!?」

梓「私たちの――いいえ。私のウメハラはそんな人じゃありません! 

もっとふてぶてしくて、もっと図々しくて、

いつだって強いビーストじゃないといけないんです! 

だから、そんなこと、言わないでください……」

ウメハラ「……」

ウメハラ「……ごめん」

ドア「がちゃ」

梓「……逃げたっていいんですよ……先生……」



153:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 20:44:19.91 ID:jAzXQ86Q0


――5月・部室――

澪「……なあ」

唯「あにー?」もぐもぐ

澪「私たち、何週間練習してないと思う?」

唯「うーん……」ひーふーみー

紬「今日のお茶、よくいれられたと思うんですけど」

ウメハラ「よく頑張りましたね」

唯「三日!」

澪「2週間だ!」

律「そんなに練習してなかったのか! いやー、時間が経つのは早いなー」

澪「呑気なこと言ってる場合か! いいか!? 

もう今年で受験生なんだぞ! 梓のために頑張ろうよ! 

新入部員もいないんだから、

もしかしたら、来年軽音部は潰れてしまうかもしれないんだぞ! 

だから――」

唯「だから?」

澪「ゴールデンウィークを使って合宿をします! 

朝から夜まで練習するの!」



155:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 20:51:48.81 ID:jAzXQ86Q0


律「でも、ゴールデンウィークは明日からだぞ。きつくないかー?」

澪「う……それは……」

さわ子「今からじゃあ、場所も見付けられないわよ」

澪「ムギ……別荘、使えないか?」

紬「ごめんなさい。さすがに明日からは……」

澪「だよなぁ」

梓「でも、二週間も練習してないのは異常です! 学校に泊まり込みでも構いません!」

さわ子「それにも許可はいるのよ。今からは厳しいわよ」

ウメハラ「うーん」

律「どうした? ウメちゃん」

ウメハラ「自由に使える場所に心当たりがあるんだけど」

澪「本当ですか!?」

ウメハラ「うん。ただ、持参したほうがいいものはあるよ」

唯「なにそれ?」

ウメハラ「ファブリーズとゴミ袋」



156:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 21:03:39.46 ID:jAzXQ86Q0


――その夜・西横浜の廃墟――

ウメハラ「――そういうことだからよろしく」

KSK「はい?」

ウメハラ「いやだから、明日からゴールデンウィーク終わりまで、

俺の生徒がここに来るからよろしく」

KSK「ごめん、なに言ってんの?」

ウメハラ「俺も来るけど、一応片付けておけよ。女子高生なんだから」

ときど「JKですかウメさん」

マゴ「黙ってろロリコンがよぉ!」

ウメハラ「部員5人と顧問の先生がもう一人来ることになるから。それじゃ」

KSK「待て待て待て!」

ウメハラ「なんだよ」

KSK「……ちょっと周りを見渡してみろ」



160:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 21:10:03.17 ID:jAzXQ86Q0


ウメハラ「……」

KSK「どう思った?」

ウメハラ「きったねー店」

マゴ「だろ!? マジきったねーんだけど!」

KSK「お前とマゴの言う通りだ。この店は、いいや、店でもないんだが汚い」

ときど「到底JKが泊りこむ場所ではないですよね」

ウメハラ「だから片付けろっていうの。

とりあえず置くファブリーズ買ってきたから」どさどさ

KSK「そういう問題じゃない。もう一回見渡してみろ」

ウメハラ「……」

KSK「どう思った?」

ウメハラ「むっさい店」

KSK「そうなんだよ。

この店には女性客なんかそもそも見込んでないくらいに、むさいんだよ。

こんなところに女子高生を泊められるか」

ウメハラ「ときど」

ときど「はい」

ウメハラ「あの名言集、ネットでバラまけ」



161:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 21:12:43.12 ID:jAzXQ86Q0


ときど「わかりました」

KSK「それだけは勘弁してくれ」

ウメハラ「だったら明日の昼12時までに片付けろ。なんとしてもだ」

KSK「……背に腹は代えられないか」

マゴ「なにそれ」

ときど「仕方ないってこと」

マゴ「難しい言葉使っていい気になってんじゃねえぞ顔がァ!」

KSK「うっせえ。お前らも手伝え」

ときどマゴ「ふざけんな」

KSK「くっ。バイトのくせに……」

ウメハラ「じゃあ、また明日」

ドア「がちゃ」

KSKマゴときど「……」

KSK「配信しよ……」

マゴときど「おいこら」



162:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 21:18:57.62 ID:jAzXQ86Q0


――中野宅――

梓「――」カチカチ

梓「――――」カタカタ

梓「……チッ」

梓「――」ターンッ

梓「――まったくもう」

梓「顔TVにコテで書き込む奴は消えろ」

梓「ていうか、今日の顔TVおかしいな」

梓「……掃除? いや、これは――」

梓「模様替えとも違う」

KSK「おーいマゴー! ここおさえといて!」

マゴ「はいよー」トンチンカン!

ときど「いて、指打った」

マゴ「おいおい大丈夫かよ。見せてみろ」

梓「ヌッ」ずいっ



165:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 21:28:12.38 ID:jAzXQ86Q0


チャット「BLきた!」

チャット「ホモ勢消えろ」

チャット「飛翔さんの悪口はやめろ!」

チャット「連絡促しておきます」

チャット「蝿うぜええええええええええ」

梓「ハァハァ……と。明日の準備しないと」

梓「もうこんな時間だ。早く準備して寝ないと」

梓「……ウメハラ先生のツテってなんだろ」

KSK「とりあえず女の子はピンクだよなー」

マゴ「安直じゃね?」

ときど「概ね合ってるからいいでしょ」

梓「……」

KSK「これで明日もばっちりだな」

梓「……まさか……」



166:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 21:45:31.10 ID:jAzXQ86Q0


――次の日・桜高正門前――

さわ子「それじゃあ行くわよ!」

唯「さわちゃんの車に乗れるの?」

さわ子「そういうと思って、レンタカーで来ました! 

これなら全員乗れるわよ!」

澪「すごいですね!」

紬「なんだかピクニックみたい!」

梓「……」

律「それじゃあ乗り込むぜー!」

さわ子「そうそう! 全員乗れるのよ! 

梅原先生でもそれは例外ではないわ! 

さあ!梅原先生! 助手席に!」

澪「梅原先生なら、先に行ってるみたいですよ」

さわ子「ガッデム! 返してくるわこの車!」

律「おちつけさわちゃん!」

唯「あずにゃん、くまできてるよ? 大丈夫?」

梓(結局モノ思いにふけっていて眠れなかった……。

まさか、あそこじゃないよね……)



172:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 21:52:26.08 ID:jAzXQ86Q0


律「私が部長だから、私が助手席!」

さわ子「ちぇー」

唯「さわちゃん残念だったねー」

紬「?」

唯「さわちゃん、梅原先生のこと……」

紬「あらまー」

澪「ハハハ」

さわ子「梓ちゃんも乗りなさい。12時までにはつかないといけないんだから」

梓「わ、わかりました。ところで、どこに行くんですか?」

さわ子「うーん。よくわからないんだけど、

西横浜のVISIONってところみたいよ?」

梓「マジですか!?」

澪(まじかよ)

さわ子「なんか、梅原先生の知り合いがやってるお店みたいなんだけど、

閉まっちゃってるから好きに使っていいみたい」

唯「へー。すごいね! ウメちゃん先生!」もぐもぐ

律「だなー。憂ちゃんのおにぎり美味しいなー」もぐもぐ



173:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 21:57:12.48 ID:jAzXQ86Q0


紬「りっちゃんの、なにが入ってるの?」

律「梅干しー」

さわ子「梅……」

紬「そっかー。梅干しかー。えへへー」

さわ子「……」

澪「ムギ、わざとやってる?」

紬「なんのことでしょー。あははー」

梓「ムギ先輩……」

唯「私のは鮭!」

梓「私のはなんだろ……あ、梅干しだ」

さわ子「……」ぶつぶつ

澪「なんか怖い」



175:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 22:07:48.65 ID:jAzXQ86Q0


唯「どんな建物なんだろー」

さわ子「黒い建物って言ってたわよ」

律「黒?」

さわ子「黒いみたい」

澪(あー)

梓「おにぎりおいしっ」

紬「たのしみー」

さわ子「……このあたりだと思うんだけど」

唯「黒い建物黒い建物」

律「なんか不気味な響きだな」

唯「……あ」

さわ子「……まさか、アレ?」

梓(実際に来たことはないけど、あんな感じだったんだ)

澪「ひいいいいい!!!! あそこに入るの?」

紬「澪ちゃん大丈夫よ。梅原先生のお知り合いのお店だから、

怖いのは外装だけよ」



176:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 22:11:50.42 ID:jAzXQ86Q0


さわ子「……」

唯「……」

律「……閉まってるぞ」

梓「入口、どこなんでしょう」

さわ子「……」コンコン

澪「……誰も来ないな」

紬「……」

さわ子「……」ピッポッパ

さわ子「もしもし、梅原先生? 到着しました」

ドア「がちゃ」

ウメハラ「あ、お疲れ様。入って」

紬「は、はーい」

澪「――」がくがく

梓「アングラ……」



179:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 22:17:35.31 ID:jAzXQ86Q0


さわ子「あの……失礼ですけど、ここで三日も?」

ウメハラ「一応掃除させといたから、多分大丈夫だとおもうんですよね」

ドア「がちゃ」

パンパンパーン!!!

澪「ひいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!」

KSK「放課後ティータイムさん、ようこそ!!」

マゴ「歓迎するよ!」

ときど「いらっしゃい!!」

律「……」

梓(KSKさんたちがピエロの恰好でクラッカー鳴らしてる……)

唯「こ、これは……」

KSK「さあ入って入って! あ、そこの床、

ぎぃって鳴るけど元からだから

皆が重いわけじゃないから気にしないで!」

マゴ「うっせえ! テンションあげんな!」

ときど「ここはのっておきましょう」

唯「たのしそー!」



185:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 22:27:33.35 ID:jAzXQ86Q0


KSK「それじゃあ、歓迎会ということで食事会でも開こう」

マゴ「いきなりだな」

澪「あの、お気遣いなく……」

紬「わくわく」

ときど「それじゃあ、ピザでもとりましょうか」

ウメハラ「それじゃあお願い」

マゴ「ときどぉ! ピザでも食ってろピザでもォ!」

ときど「なんで嬉しそうに言うんだよ」

マゴ「こくじんさんが言ってたから、一度言ってみたかった」

梓「あ、それじゃあ私、飲み物買ってきます!」ぴゅー

律「私も行くよ」

KSK「待って。これ、飲み物代ね」

梓「1万円? こんなに買ってくるんですか?」

KSK「おつりはとっておきなさい」ニコっ

マゴ「金もねえのにかっこつけんじゃねえよ! でけえ顔で笑いやがって!」



187:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 22:31:51.87 ID:jAzXQ86Q0


――買いだし――

律「すごいところだったなー」

梓「でも、いい人そうでしたよね」

律「それはまあ、そうだな」

梓「……なに買いましょうか。

とりあえず、お酒は買わなくていいみたいですけど」

律「ていうか買えないだろ」

梓「ですね」

律「……一応これと、これと……こんなもんか」

梓「結構重いですね」

律「うん。ちょっと持つの大変そうだな」

マゴ「あ、いたいた。重いでしょ? 持つよ」

律「あ、ありがとうございます。えーと……」

マゴ「マゴでいいよ。そのほうが呼ばれ慣れてるし」

律「マゴさん、どうも」

マゴ「いや、大丈夫。お客さんにこういうことさせる顔の奴がわりいから」



189:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 22:42:41.92 ID:jAzXQ86Q0


梓「顔って……」くすっ

マゴ「あいつ無神経だからなー。

昨日も店ン中ピンク色にするとか言いだしやがってよー」

律「あはは! 黒い外装にピンクって!」

マゴ「俺もときども『やべえ店にしか見えねえからやめろ』

って言ってんのにペンキ20キロくらい買ってきて、

塗れとか言いやがるのよ」

梓「それでああなったんですか……」

マゴ「ウメハラも昨日言いだすんだもんなー。おかげで殆ど寝てないんだ」

律「なんか、わざわざすいません」

マゴ「いや、やってて結構楽しかったし、

可愛い子がきて役満?な気がするし全然オーケー!」

梓「それを言うなら役得では?」

マゴ「まじで? よく知ってんな」

律「あそこってなんのお店だったんですか?」

マゴ「ゲーセン」

律「えっ?」

マゴ「えっ?」



192:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 22:51:13.47 ID:jAzXQ86Q0


律「失礼ですけど、そんなようにはまったく」

マゴ「そうかもなー。確かに俺は見慣れてるけど、

初めて見た人はゲーセンには見えないよなー」

梓「マゴさんはあそこで働いてるんですか?」

マゴ「正確には働いてたかな。一応店員だったんだよね」

律「へえー。じゃあ、ゲーム上手なんですか?」

マゴ「大分うまいと思うよ。なんていったって2D神だから」

律「ハハハ、2D神ってなんですか」

マゴ「神がかった強さを持っちゃうのが俺。だから2D神」にやり

律「なんだかすごいっす!」

ドア「がちゃ」

KSK「遅いぞマゴー」

マゴ「買って来たぞー」

唯「私、オレンジジュース!」

さわ子「それじゃあ、紙コップ配りまぁす」

澪(さわ子先生の仮面もいつまで持つんだろう)



194:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 23:19:21.16 ID:jAzXQ86Q0


KSK「――それじゃあ、飲み物は回ったかな」

律「はーい!」

唯「いえー!」

ときど「ピザも到着しましたよー」

ウメハラ「それじゃあKSKが乾杯の音頭とってよ」

KSK「そういうのはなー」

マゴ「黙ってやれよォ!」

KSK「わかったからそう怒るなよー」

梓「わくわく」

紬「なんだか面白くなりそー」

KSK「それじゃあ、乾杯」

唯澪律紬梓さわ子ウメハラマゴときど「それだけかよ!!」



196:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 23:30:09.32 ID:jAzXQ86Q0


唯「――ピザうまー」

ウメハラ「KSK、あと10枚は注文したほうがいいよ」

KSK「なんでだよ!」

マゴ「そういえば、なんで放課後ティータイムって名前なの?」

澪「えと、先生が勝手に決めたんです。

でも、結構気に入ってるんでいいかなって」

ときど「へえー。俺、プロで東大だけどわかんなかった」

マゴ「ときどてめーいい気になってんじゃねえぞ」

ときど「ハハハ」

紬「お茶入りましたよー。それと、お菓子をどうぞー」

マゴ「カフェオレある?」

紬「お作りいたしまーす」

KSK「モンブラン貰うわ」

ウメハラ「お前がモンブランは論外」

KSK「だからなんでだよ! じゃあチョコケーキ貰うからな!」

マゴ「てめえ、それは俺のだボケ!」



199:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 23:44:34.36 ID:jAzXQ86Q0


唯「そんな感じで、1日目の歓迎会は終わりました」

律「誰に話してるんだ?」

唯「わかんない」

澪「でも、みんないい人でよかったな」

紬「そうね。KSKさんもマゴさんもときどさんも、とってもいい人」

梓「そういえば、皆さんはどうしたんですか?」

さわ子「梅原先生とマゴさん、ときどさんは帰ったわよ」

澪「KSKさんは?」

律「掃除させられてる」

紬「……手伝った方がいいんじゃないかしら」

梓「いいんですよ。あの人は結構楽しんでますから」

唯「お掃除配信するって言ってたけど、どういう意味かな」

梓「唯先輩は知らなくていいんです。KSKさんにも色々あるんですよ」

唯「ふーん。なんか、面白いね」



200:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 23:49:13.63 ID:jAzXQ86Q0


澪「……この布団、新品だ」

律「ホント、気使ってくれてるんだな」

さわ子「本当ね。感謝しないと」

唯「そうだね。人の善意は気にしないと気がつかないよ!」ふんす

梓「なに言ってるんですか」

紬「でも、唯ちゃんの言うとおりね。梅原先生にもありがとう言わないとね」

梓「ムギ先輩……。隣、いっていいですか?」

紬「どんとこいです♪」

梓「こんばんわです♪」

紬「?」

梓「なんでもないです」

唯「あー! あずにゃんもムギちゃんもずるいー! 私もぎゅってするー!」

律「みおー!」

澪「うっとおしい!」ゴチン

律「痛い!」



205:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/23(日) 00:00:36.00 ID:jAzXQ86Q0


澪「まったく、調子に乗るな!」

律「おっぱい……」

唯「私も触ってみたい……」

澪「さわ子先生に言え」

さわ子「あら唯ちゃん、おっぱい飲みたいの?」

唯「……なんか枯れてそうだしやだー」ぶー

さわ子「失礼ね! まだまだ若いわよ!」

紬「みんな」

唯律澪さわ子「?」

紬「しー」

梓「くー」ZZZ

唯「……可愛い」

澪「梓のために、残してやらないと。軽音部」

律「そうだな。私たちの後輩だもんな」

さわ子「私にとっては生徒で後輩よ。

あなたたちが卒業しても、この子の面倒は見てあげるわよ」



207:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/23(日) 00:05:22.96 ID:AitC0j/D0


律「そういえば」

唯「ん?」

律「後輩といえば、憂ちゃんは家に一人で大丈夫なのか?」

唯「大丈夫だよ。純ちゃんが遊びに来てるみたいだし、問題全くなし!」

澪「連れて来てあげてもよかったかもな」

律「そうだなー。ワンチャン、入部もあるしな」

唯「ワンチャン?」

律「マゴさんたちがよく使ってた。もしかしたらって意味みたい」

さわ子「憂ちゃんかー。いいわね。メイド服似合いそう」

澪「どんな判断ですか」

律「さわちゃんの基準はわからん」

唯「私の妹だもん。似合うに決まってるよー」

紬「なでなで。梓ちゃんなでなで」

梓「くー」ZZZ



209:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/23(日) 00:11:40.59 ID:AitC0j/D0


――そのころ・西日暮里のあるゲーセン――

ヌキ「段位戦でいきなりあがってきたのはなんとなんと女性プレイヤー!」

紅春「うそだろ……」

ヌキ「紅春も散ったあああ!! なんだこの12は!」

憂「――」タンタン

純「淡々としてるけど、アンタもしかしてすごいことしてるんじゃ……」

憂「純ちゃん、つまんない」

純「シャレで言ったんじゃないよ!?」

ヌキ「さあ! 残るはメスターだけ! これで20人抜きかぁ!?」

憂「――――」タンタンタンタン

ヌキ「メスターも倒れたあああ!!!! 

これはもはや5神しかいない! 早く来てくれウメハラァァァ!」

憂「?」

ヌキ「俺? 俺いっちゃっていいの?」

憂「どうぞ」ニコニコ

ヌキ「アイイイイイイイイイイイイ!!!!」



212:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/23(日) 00:17:22.06 ID:AitC0j/D0


憂(このゲーム、家で遊んでたけど私ってこんなに強かったんだー)タンタン

ヌキ「……」

憂「――!?」

ヌキ「アイ! アイ!! アイイイイイイイイイイイイイ!!!!」

純「!?」

憂「これは……中足確認鳳翼!?」

ヌキ「いやあ! さすがは格ゲー5神ヌキ! でも危なかったあ……」

憂「負けちゃった」

純「でもすごいじゃん! あの人、なんかすごい人みたいだよ!」

憂「そうみたいだけど、やっぱりコントローラーが違うとやりにくいね。えへへ」

ヌキ「え!?」

純「あー。そういえば憂の家はこういうのないもんねー」

憂「そうなんだー。ゲームセンターなんて久しぶりだよー」

ヌキ「……スパ4、始めようかな」



215:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/23(日) 00:30:19.28 ID:AitC0j/D0


――そうして、合宿最終日になった――

唯「昨日もたくさん練習したねー」

澪「うん。新しい曲もできそうなんだよな。ムギ」

紬「もう絶好調なんだから!」

梓「楽しみですね」

KSK「あ、ちょっといいかな」

律「どうぞー」

ドア「がちゃ」

KSK「なんか、ウメハラに呼ばれてきたんだけど」

梓「ウメハラ先生が? どうしてでしょう」

唯「さあ?」

ウメハラ「ちょうどいいから演奏してほしいんだよね」

マゴ「あ、俺も聞きてえ!」

ときど「確かに」

梓「よ、喜んでやらせてもらいます! みなさん! 準備ですよ準備!!」



216:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/23(日) 00:32:58.00 ID:AitC0j/D0


律「張り切ってるなー」

梓「お世話になったんだから当然です!」

澪「なんか、梓はマゴさんたちが来るとテンション上がるよな」

ウメハラ「俺も2週間は聞いてないから、聞きたいな」

梓「はい!」

紬「準備おっけーよ!」

澪「私も大丈夫だ!」

唯「じゃあ、ふわふわ、カレー、ふでぺん、ホッチキスで、

最後にcagayakeでいくよー」

梓「おー! です!」

さわ子「みんなぁ、がんばってぇ!」

澪(結局最終日まで仮面被り続けた……)

律「いっくぞー! 1・2・3・4・1・2・3!!」カンカン!!



217:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/23(日) 00:37:07.72 ID:AitC0j/D0


――――

ジャン!

唯「……ふう」

澪「よし。いい演奏だったぞ」

マゴ「……」

ときど「……すっげえ」

KSK「ほえー」

ウメハラ「フフン」

マゴ「すっげー!! やっべえ! やばくね! ときど!!」

ときど「テンション上がりすぎでしょ」

マゴ「すげーだろ! なあ、あれできる!? 

とらドラの曲! あれできる!?」

梓「あれはちょっとできないです……」

マゴ「じゃあイカ娘! 侵略のススメ!!」

紬「?」

ウメハラ「マゴきもちわりいなあ」



223:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/23(日) 00:45:54.37 ID:AitC0j/D0


ときど「落ち着こう。職に就こう」

マゴ「おめーに俺のなにがわかんだよ!」

ウメハラ「それじゃあ、そろそろ時間だから帰ろうか」

唯「はーい」

さわ子「色々、お世話になりました」

KSK「いえいえ」キラン

マゴ「さわ子先生に同情してんじゃねえぞ顔がよォ!」

ときど「それを言うなら欲情じゃない?」

KSK「そんなわけあるか! すいません、まだ子どもみたいなもんでして」

さわ子(……あれ? なんかかっこいいかも)

律「さわちゃんがまたろくでもない恋をしようとしている」

澪「おいおい」

梓「それじゃあ、ありがとうございました! またお邪魔させてもらいますね!」

マゴ「おー。その時にはとらドラの曲マスターしといてくれよー」

唯「じゃあーねー!」



225:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/23(日) 00:52:54.90 ID:AitC0j/D0


――1ヶ月後・部室――

梓「……そういえば」

澪「ん?」

梓「VISIONって、開店したんですか?」

澪「さあ?」

梓「ウメハラ先生。どうなんですか?」

ウメハラ「いや、まだだよ。なんか、ピンクの壁を元に戻してるんだって」

唯「あの壁を戻してるんですか!?」

ウメハラ「そうそう。この間見に行ったけど、あれは開店までまだまだかかるだろうなぁ」

澪「確か、5月中に開店とか言ってませんでした?」

ウメハラ「なんでだろうね。」

梓(顔TV、どうなるんだろ。今なら、もしかしたら出してもらえるかも)

ウメハラ「あいつ、どうしようもないからなー」

さわ子「あはは……」



267:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/23(日) 14:19:34.50 ID:AitC0j/D0


――夏休み直前・部室――

紬「暑いねー」ぐでー

唯「うえー」ぐでー

梓「唯先輩、ムギ先輩まで机に貼りつかないでください。練習しますよ!」

律「梓はいつもそれだなー」

梓「練習しないと、学祭のライブでいい演奏ができませんからね」

澪「私たちは今年で最後なんだ。みんな、練習するぞ」

ウメハラ「あのさ」

梓「どうしました?」

ウメハラ「ここって音楽準備室でしょ? 

となりには吹奏楽部が使ってる音楽室なわけで」

梓「それがなにか?」

ウメハラ「エアコンはないの?」

澪「エア……コン……? たしか、申請したよな。律」

律「……」

澪「このやろう」



268:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/23(日) 14:23:21.17 ID:AitC0j/D0


律「申し訳ない! 忘れてた!」

唯「机のなかから申請書が出てきた!」

澪「り~~つ~~~!!」がっつん!

律「いべぇ!!」

紬「道理で暑いと思った。りっちゃん、忘れてたのね」

ウメハラ「サファリかと思った」

澪「今からでも申請しよう! 生徒会室へ行くぞ! 律!」

律「暑いし、明日でもいいじゃん」

澪「律!」ぶわっ!

律「殴るな! 行くから!」

ウメハラ「いってらっしゃい」

梓「私たちは練習してましょう!」

唯「ええ~。やだ~」

紬「少ししたら帰ってくるから、待ちましょ?」

梓「う~……。練習……」



271:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/23(日) 14:32:57.97 ID:AitC0j/D0


唯「まあまあ。あずにゃんっ」ぎゅっ

梓「にゃっ」

ウメハラ(にゃっ?)

唯「……あったかあったか」

梓「……もう……仕方ないですね」

唯「……暑い」

梓「うぇ~」ぐでー

紬「こんなに暑いのに、いいもの見させていただきましたー」ほえー

唯「あれ? ムギちゃん。ウメちゃん先生のカップの色……」

紬「うん。なんだか、色がよくないから変えてほしいって頼まれたの。

でも、家に余ってるカップを気に入ってもらえたから良かったわ」

ウメハラ「形もそうだけど、色は超重要なんだけどね」

梓(やっぱり色を気にするんだ)

唯「でも、このカップ高いんじゃない?」

紬「よくわからないけど、ベルギー王室のカップなんだって。

でも、使わないよりはいいから」

ウメハラ「ベルギーだかなんだかは知らない。そんなもんシカトでいい」



272:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/23(日) 14:37:26.31 ID:AitC0j/D0


梓「もう、離れてください! 暑苦しいです!」

唯「あぅ~」

ウメハラ「ただ、ベルギー王室御用達のカップはいい。

なんというか、使うこと自体が格好いい」

紬「そうなんですか?」

ウメハラ「おしゃれ度の段階からして全く違うんだよね。

これがタイとかインドだと少し落ちる。ヨーロッパっていうのが凄い」

唯「そうなんですかー。ていうか、澪ちゃんたち遅いね」

ドア「がちゃ」

律「うわああああああああん!!」

澪「……」

紬「ど、どうしたの!? りっちゃん! 澪ちゃん!」

澪「……もう、エアコンは入れられないみたいなんだ」

律「ごめんよ……みんな……情けない部長で……」

ウメハラ「……」



273:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/23(日) 14:50:34.19 ID:AitC0j/D0


律「梓、ごめんな」

梓(本当にへこんでる……。こんな律先輩、初めて見たかも)

澪「でも、これから夏休み。

去年も一昨年もエアコンなしでやってきたわけだから、

きっと乗り切れるよ」

律「……うう」

ウメハラ「……」

紬「りっちゃん。お菓子食べて元気出して」ことり

唯「そうだよ。元気のないりっちゃんなんてりっちゃんじゃないよ! おでこ光らせて!」

ウメハラ「……よし」

梓「?」

ウメハラ「ちょっと、聞いてくれない?」

唯澪律紬梓「はい?」

ウメハラ「夏休みの中の1週間ほど。アメリカに行く気はない?」

唯「……ふぇ?」



276:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/23(日) 15:00:28.68 ID:AitC0j/D0


梓「アメリカ……?」

ウメハラ「うん。学校がエアコンをとりつけてくれないなら、買っちゃおうかなって」

澪「そんな簡単に」

紬「でも、それでどうしてアメリカ?」

ウメハラ「ちょっとね。色々とちょうどいい機会だし」

唯「?」

澪梓(もしかして……)

ウメハラ「旅費も滞在費も俺が出すよ。山中先生も一緒に来てもらおう」

紬「そ、そんな。悪いですよ」

ウメハラ「まったく問題ないよ。むしろ、おつりが出るんじゃないかな」

唯「……?」

ウメハラ「今年は良くても、来年、再来年になって

軽音部の後輩たちが困るのもよくないよね。

だから、この夏休みに買ってしまうのも手かな」

唯「ちょっと、ウメちゃん先生?」

ウメハラ「決めた。アメリカに行こう。

詳しいことはあとで連絡するから、よろしく」

唯(いったい、どうやって稼ぐ気なんだろ……)



279:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/23(日) 15:08:16.94 ID:AitC0j/D0


――夏休み・成田空港――

唯「……来ちゃったね」

澪「まさか、本当に行くことになるとは」

さわ子「びっくりしちゃったわよ。いきなりよ? いきなり」

梓(この時期にアメリカ、やっぱり、そうだよね)

紬「アメリカなんて久しぶりー」

律「なんか、大きなことになっちゃったな」

ウメハラ「全員集まったかな」

ときど「ウメさん、もしかしてみんな行くんですか?」

ウメハラ「当然でしょ」

唯「ときどさんも行くんですか?」

ときど「行くよー。プロだからなー俺」

唯「? それで、マゴさんは?」

ウメハラ「おいてきた」

梓(マゴさん……)



281:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/23(日) 15:11:32.49 ID:AitC0j/D0


――そのころ・あるお花屋さん――

マゴ「ああー、この花キレーだなぁ。いっちょVISIONに飾っとくか」

KSK「精が出るな」

マゴ「おう、KSKさん。今の時期は墓参りのシーズンだから、

花屋が忙しいんすよ」

KSK「俺も花でも買おうかな」

マゴ「あげる相手も飾る場所もねーだろ」

KSK「いや、あげる相手はいるよ」

マゴ「てめっ! まさか裏切ったんじゃねえだろうな!」

KSK「フフフ。女教師っていいよな」

マゴ「おまえ! まさかさわ子先生に!」

KSK「まあ、キミもがんばってくれたまえ」

マゴ「畜生!」



283:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/23(日) 15:17:06.30 ID:AitC0j/D0


KSK「やべ。忘れてた」

マゴ「なにをよ」

KSK「さわ子先生、ていうかウメハラたちはアメリカ行ったんだった!」

マゴ「は? ときどは?」

KSK「行きました」

マゴ「なんで行ったんだっけ?」

KSK「おまえ、この時期にアメリカってことはわかるだろ」

マゴ「……あ」

KSK「マゴ、残念だったな」

マゴ「やっべー。忘れてたわ。

まあ、どっちにしろ招待されてないから行けないんだけどね」

KSK「言ってて哀しくならないのか?」

マゴ「もうこの感じも慣れてきたのが嫌だ」

KSK「……今日は配信しよう。そして忘れよう」

マゴ「おめーはいっつもそれだな」



286:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/23(日) 15:22:41.23 ID:AitC0j/D0


――アメリカ――

唯「ここがアメリカー!」

律「すげー! でけー! 広ーい!」

澪「はしゃぐとはぐれるぞー!」

唯「大丈夫だよ! 子どもじゃないんだよ!」タタタタ!

澪「まったく……」

梓「あの、ウメハラ先生。これからどこに行くんですか?」

ウメハラ「時差ボケもあるだろうし、このままホテルに直行。

俺はときどと同室で、他に3つ部屋はとってあるから」

ときど「ウメさん、熱い夜を過ごしましょう」

ウメハラ「冗談でも気持ち悪い」

さわ子「私はぁ、梅原先生と一緒でもいいですよぉ」

紬「先生。節操を持って、私と同室しましょう」

さわ子「ちぇー。ムギちゃん、コスプレは頼んだわよ」

紬「は、はい?」

澪「よし、じゃあ行くぞ。……って、唯と律がいない! どこだー!!」



289:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/23(日) 15:29:16.22 ID:AitC0j/D0


唯「うぇーい!!」タタタ

律「ヤーウェーイ!!」ぴゅー

唯「広くてどこまでも走れるー!」ぎゅーん

律「風になろうぜー!」シュパァン!

唯「でも、澪ちゃんたち見失っちゃったね!」

律「え!?」キキッ

唯「ほら。後ろ見てもいないよ」

律「……やっべ。はぐれた」

唯「……ふぇ?」

律「空港で遭難した」

唯「ちょ! やばくない!?」

律「やばい! とりあえず来た道戻るぞ!」タタっ

唯「うん!」

男「アウチ!」ドン!

唯「いたっ!」



290:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/23(日) 15:35:51.03 ID:AitC0j/D0


男「ヘイガール! ××××!!!!」

唯「ふぇ? ご、ごめんなさい! アイムソーリー!」

律「なに言ってるかわかんねえ……」

男「××××――!!」さわ

唯「身体触られてるよ、りっちゃん……」

律「や、やい! 唯に触るな!」

男「――××?」

ウメハラ「あ、いた」

紬「よかったよかった」

男「――OH! DAIGO! TOKIDO!」

ときど「おー! アレックス!」

アレックス「ウェルカム!」

澪(生アレックスだ……。でっかい……)

さわ子「どなた?」

ときど「アメリカでもっとも有名なゲーマーの一人です。

僕らの友人です」



293:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/23(日) 15:45:42.31 ID:AitC0j/D0


さわ子「あら、ゲームをされる方なんですか」

ときど「アメリカでは先駆者的な存在です。ヘイ、アレックス!」

アレックス「××××」

ときど「HAHAHA!」

ウメハラ「それじゃあ、俺たちは行こうか。明日からやることがあるし」

唯「そのやることってなんなんですか? わざわざアメリカまで来て」

ウメハラ「……あとで教えるよ」

梓「ウメハラ先生……」

紬「ほら、さわ子先生、行きますよ」

さわ子「マイネームイズさわ子。シングル! アイアムシングル!」

アレックス「Oh……」

ときど「先生……」

澪「まったく、心配したんだからな」

律「えへへ。すいましぇん」

澪「反省しろっ」ゴツン!



298:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/23(日) 15:52:29.89 ID:AitC0j/D0


――ホテル――

唯「――ウメちゃん先生、どうやってお金稼ぐんだろ」

梓「……先生が、教えてくれますよ。悪いようにはしないと思います」

唯「だよね。ウメちゃん先生はいい人だもん」

梓「ですよ」

唯「……あずにゃんは、アメリカ来たことある?」

梓「ああ、そういえば本土はないですね。

両親は何回か来てたみたいですけど」

唯「私も、家族旅行でハワイには行ったことあるけど、

こっちはないんだよ」

梓「……貴重な体験ですね」

唯「そうだね。旅費も滞在費も出してくれるし、

ウメちゃん先生サマサマだよ」

梓(先生、あの様子だと言うつもりなんだ)

唯「りっちゃんたちはどうしてるかなー」

梓「よしときましょうよ。澪先輩たち、もう寝てるかもしれませんよ」

唯「そうかな。――ふわぁあ。私も寝よう」ころん。すーぴー。

梓「はやっ。……ウメハラ先生。がんばってください」

ごろん。すー……



302:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/23(日) 16:02:47.74 ID:AitC0j/D0


――翌日・ホール――

ウメハラ「……」

唯「人がたくさーん」

紬「みんな、ゲームしてるみたい」

律「ゲーム?」

ときど「……ウメさん」

ウメハラ「うん。……みんな、聞いて欲しい」

澪「――」

ウメハラ「俺がどういう人間なのか、これからどんな手段で金を稼ぐのかを、見てほしい

んだ」

さわ子「梅原先生?」

ウメハラ「俺は格闘ゲームで、世界一をとった男なんだ。

この大会は世界選手権と呼ばれるほどに大きいもの。

賞金もかなりの額が出る。俺はそれをとって、

部室にエアコンを取り付け、キミたちの滞在費を稼ぐ」

律「……」

紬「そんなこと、できるんですか?」

ときど「できるよ。ウメさんなら間違いなくね」



303:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/23(日) 16:07:41.14 ID:AitC0j/D0


律「でも! どうして私たちをここに――!」

ウメハラ「知ってほしかった。俺の生徒として、俺のことを。

俺は先生として、キミたちに知ってもらわなくちゃいけない」

唯「……ウメちゃん先生」

ウメハラ「それじゃあ、見ていてほしい」ごそり

紬「あれって、4月に梓ちゃんがテーブルにおいてあった――」

ウメハラ「そう。俺はこのアケステを作ってる

マッドキャッツと契約しているプロゲーマーなんだ」

律「梓……知ってたのか」

梓「……はい」

ウメハラ「……梓は言いふらさないでくれた。

でも、それに甘えているわけにはいかない」

ときど「ウメさん! 俺もいきますよ!!」ダッ

男「はっ! ビーストも堕ちたもんだぜ! 女侍らせて来やがって!」

ときど「お前は!」

ジャスティン「しかも、よく見れば小便臭いガキどもじゃねえか。

ダイゴよ。そんなことでよくここに来られたものだな」



306:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/23(日) 16:12:15.50 ID:AitC0j/D0


ウメハラ「……」

唯「なに!? なに言ってるのあの人!」

ときど「……心配しないで。害のある人じゃないんだ」

ジャスティン「……相変わらずのだんまりか。いくぞマーン!」

マーン「うぇっへっへ」

ときど「あいつ……自分もブロンド美女連れてきてるくせに……」

ウメハラ「やめておこう。口でなにを言ってもここでは意味がない。

これで見せつけよう」

ときど「ウメさん……はい! そうっすね!!」

男「おいおい、久しぶりやな。梅原くん、ときどくん」

ときど「!?」

sako「まいど~。俺もここに招待されたんやけど、

なにぶん初めてや。仲良くしたってや」

澪「~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ッッッ!!!!!!!!!!」

sako「それにしても珍しいやん。梅原くんが女の子連れてくるなんて」

ウメハラ「いや、ちょっとね」

sako「フム。それじゃあ、お互いがんばろうや」



311:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/23(日) 16:20:49.00 ID:AitC0j/D0


マーン「ジャスティン、あんな安い挑発なんてお前らしくない。

どうしたんだ?」

リッキー「そうよ。このおバカさん」

ジャスティン「別にいいだろ。今日こそ、あいつの首をとってやる――!」

リッキー「あらあら、気合十分って感じね。そういうあなたも、嫌いじゃないわよん」

ジャスティン「気色悪いからやめろ」

リッキー「ああん。イケズぅ」

マーン「それにしても、今回はすごいな。

ダイゴにTOKIDOにsakoときてる。

この3人は日本では格ゲー5神と呼ばれているんだぞ」

ジャスティン「仏教の国の神なんて関係ないね。

俺たちEGで3位までを独占するぞ」

マーン「そう首尾よくいけばいいんだが」

リッキー「……ダイゴをやるのはこのアタシよ?」

ジャスティン「それはトーナメントだからな。なんともいえん」

マーン「……そろそろ時間か」

ジャスティン「それじゃあな。健闘を祈る」

リッキー「バアーイ」



314:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/23(日) 16:25:59.89 ID:AitC0j/D0


ウメハラ「それじゃあ、俺の側を離れないでね。特に唯と律」

唯「はーい」

律「悪いのは唯だもん」

澪「言い訳するな」

ときど「俺とウメさん、それにsakoさんは違うブロックですね。

今回もダブルエリミネーションだから……って! 

ウメさん! 大変ですよ! トーナメントを見てください!」

ウメハラ「どうした? ……!」

ときど「NUKIにHAITANIって……まさか!」

梓「もしかして……揃うんですか!? 格ゲー5神が!」

澪「な……こんなことって……」

ときど「奇跡的に全員違うブロックだ。

8つのブロックで俺、ウメさん、sakoさん、ヌキさん、

ハイタニ、ジャスティン、マーン。

それにリッキーがばらけてる。

すごい、今回はすごい大会になりますよ!」

さわ子「そんなにすごいの?」

ときど「格ゲー界が変わります! 

この大会で、誰が世界一かが決まります!」

紬「なんだか、すごいのね」

唯「わくわくだね!」



322:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/23(日) 16:34:31.08 ID:AitC0j/D0


アナウンス「××××――」

ウメハラ「1回戦か。それじゃあ、頑張るよ」にこ

梓(あふぅ……かっこいい……)

ときど「いってきます」

さわ子「頑張ってくださいね」

グーテックス「さあ! これから1回戦が始まるぞ! 

2セットを二本先取した選手が勝ちあがり、

負けた選手はルーザーズに落とされるルールだ!レディー! ファイト!」

ジャスティン「さあ、これが始まりだ」

マーン「そろそろタイトルが欲しい」

リッキー「ダイゴにリベンジしないと♪」

sako「はじめましょか」

ときど「――」ギロリ

ヌキ「ウメちゃんに内緒で参加しちゃったけど、怒られないよね」

ハイタニ「……ふう」

ウメハラ「……」

唯「そうして、世界選手権は始まったのです!」



325:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/23(日) 16:40:17.26 ID:AitC0j/D0


澪「やっぱり、すごいな」

律「ああ。私もこのゲームはやったことないけど、すごいのはわかる」

梓「……ごくり」

ウメハラ「――」タンタン

紬(先生の顔がいつもと違う。まるで物静かな獣のよう)

さわ子(かっこいい……)

唯「ときどさんはすごい顔してるね」

ときど「――」ギヌロ

梓「ときどさんの持ち味。マーダーフェイスですよ。

怒ってるわけではありません」

観衆「うわああああああああああああああああああああああ!!!!」

澪「ひいいいいい!!!!」

グーテックス「ダイゴ強し! 勝負を一瞬で決めたああああああ!!」

ウメハラ「……」

律「すごい……ウメちゃんが勝つと、会場が一つになる……」

律「本当に、すごい人だったんだな……」



326:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/23(日) 16:45:18.58 ID:AitC0j/D0


梓「二回戦はだれですかね?」

律「ゲーマービーって人だって。なんか台湾人らしいよ」

ゲマビ「おお! ウメハラさん! 久しぶりでーす!!」

ウメハラ「うん。久しぶり」

ゲマビ「まさか二回戦で当たるなんて、予想だにしてませんでした! 

でもでも、容赦はしませんよー」

紬「なんだか明るい人ね。日本語もすごくお上手」

ゲマビ「サンキューレディ! それじゃあ、始めましょうか!」

ときど「優勝候補の一人、ゲーマービーか。さて、俺の二回戦の相手はっと」

女「よろしくおねがしますね」

ときど「あら。日本人ですか」

女「はい! このゲームはよくわかりませんけど、

お手柔らかにお願いします!」

ときど(プレイヤーネームはU&Iか……。使用キャラは……ハカン?)

U&I「フフフ……」



332:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/23(日) 16:53:17.52 ID:4kTUeWJZ0


sako「案外簡単やな。

キャミィとローズだけでブロックは勝ち抜けそうやな」

ヌキ「アイ! アイ! アイイイイイイイイイイ!!!!」

ハイタニ「貫いたね」

グーテックス「さあ! 注目選手たちが次々と勝ち名乗りをあげていくぅ!」

唯「歓声とか悲鳴がすごいねー」

紬「私だって、見てるだけでドキドキしちゃうもの」

ゲマビ「――」タンタン

ウメハラ「――――」タンタン

ゲマビ「!?」

ウメハラ「――ふう」

グーテックス「ここでダイゴも三回戦へ進出! 

さあ、残る注目選手はマーダーフェイスTOKIDOだが!」

ときど「……え?」

ハカン「いくでぇ!」

KO!!

U&I「ありがとうございます。楽しかったですよ」ニコっ



336:ブレーカーが落ちてID変わった:2011/01/23(日) 16:57:52.96 ID:4kTUeWJZ0


ときど「この俺が……ハカンに負けるなんて……」

さわ子「どうしました?」

ときど「ウメさんに伝えてください。U&Iに気をつけろ、と」

さわ子「U&Iって、あの帽子かぶってる小さな女の子?」

ときど「はい。あれは、ハカンじゃあない……」

グーテックス「なんと! なんとなんとなんと! 

TOKIDOが散ったあああああああ!!!」

ヌキ「な!」

ハイタニ「!?」

グーテックス「TOKIDOを破った選手は詳細一切不明の女性プレイヤー! 

使用キャラはなんとハカン!」

唯「弱いの?」

梓「最弱キャラっていわれてます。

まさか、ハカンでときどさんに勝つなんて……」

澪「それくらい強いってことだな……」

ゲマビ「ダイゴ! 優勝してくださいね!」

ウメハラ「うん」



343:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/23(日) 17:05:51.37 ID:4kTUeWJZ0


観衆「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

梓「ウメハラ先生が勝った!」

唯「これでブロック代表が全部決まったみたいだね」

澪「Aブロックがsako(さん)で」

律「Bブロックがジャスティン」

紬「Cブロックがヌキって人で」

さわ子「DブロックがU&I」

唯「Eブロックがウメちゃん先生で」

ときど「Fブロックはリッキー」

梓「Eブロックはハイタニ、Fブロックがマーンです」

唯「ただのトーナメントじゃなくって、

明日はル―ザーズっていうのも一緒にやるんだよね」

澪「みたいだな。ルールがややこしいから頭がめちゃくちゃになりそうだ」

律「まあ、優勝はウメちゃんに決まりだけどな!」

梓「当然です!」フンス



353:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/23(日) 17:14:52.07 ID:4kTUeWJZ0


律「インタビュー! 今日終わってどうでしたか!?」

ウメハラ「いや、なんか。意外によえーなって」

梓(かっこいい……)

澪「そこまで言っちゃいますかー」

ウメハラ「なんだろ。結構時差ぼけきつかったんだけど、でも勝っちゃうっていう」

唯「あははははー」

ときど「さすがはウメさんっすよ!」プルルル

さわ子「ケータイ鳴ってますよぉ」

ときど「おっと。……なんだマゴからメールか。

高くなるからメールすんなっつんてんのに」

澪「なんて書いてあるんですか?」

ときど「……ざまあみろ。俺をおいて行った罰と思え。

てんぷらだ! ってさ」

梓「それを言うなら天罰では……」

ときど「よし。日本に帰るまで電源切っておこう」

ウメハラ「それじゃあ、みんなは部屋にいて。

食事はボーイが持っていくと思うから」



354:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/23(日) 17:18:16.20 ID:4kTUeWJZ0


紬「先生はどうさせるんですか?」

ウメハラ「うーん。なんていうんだろ」

ときど「お子様が来ちゃいけない場所かなー」

紬「もう! 子ども扱いしないでください!」ぷんぷん

ウメハラ「いや、子どもだよね」

紬「もー! 先生ったら!」

梓(もしかして、マネーマッチ? なるほど。これで賞金以上のお金を稼ぐんだ)

澪「それじゃあ、部屋で休んでいよう。

よかったら、私たちの部屋に来なよ。トランプでもして遊ぼう」

律「怪談でいいぜー」

澪「それはやめろ!」ごちん!

律「あべし!」

ときど「あっはっはっはっは!」

唯「よーし! それじゃあご飯食べたら澪ちゃんりっちゃんの部屋に行こう!」

紬「はーい!」



408:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/23(日) 20:51:24.71 ID:4kTUeWJZ0


唯「そういえばさ」

澪「ん?」

唯「今日の試合、ときどさんは負けたけど、

明日のルーザーズがあるからまだ敗退してはいないんだよね」

澪「ああ。それもそうだな。本人はすでに敗退の気分でいるみたいだけど」

ときど「……忘れてた。

ただ、このタイミングで思い出すってことは、これはいただきましたな」

律「そうだよな! まだ準優勝のチャンスはあるぜ!」

ときど「準優勝?」

律「優勝はウメちゃんだからな」

ときど「なーる」

ウメハラ「――それじゃあ、いくか」

ときど「了解です」

紬「いってらっしゃーい」

梓「私たちも部屋で食事でもしましょうか」

さわ子「そうね。食べ終わり次第澪ちゃんたちの部屋に集合ね」



410:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/23(日) 20:56:03.35 ID:4kTUeWJZ0


梓(マネーマッチでどんな感じなんだろ。一回覗いてみたいな)

澪「梓、気になるのか?」

梓「にゃっ!」

澪「マネーマッチ、見てみたいんだろ」

梓「な、なんでそのこと知ってるんですか?」

澪「私だってネットはやってるんだ。

最近、格ゲーはネット上でも流行ってるからな」

梓「……それじゃあ」

澪「梅原先生が来た時も、あのウメハラだって気が付いてたよ」

梓「そ、そうだったんですか!? それじゃあ、マネーマッチ見に行きましょう!」

澪「sakoさん」

梓「はい?」

澪「sakoさんまじsakoさん」

梓「もしかして澪先輩は……」

澪「sakoさん信者だ」

梓「……」



411:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/23(日) 21:00:05.04 ID:4kTUeWJZ0


律「ふう、あんまり美味しくなかったな」

澪「……」こそりこそり

律「あれ? 本当ならここで澪の鉄拳が……」

澪「こそこそ」

律「澪ー? どしたー?」

澪「ちょ、ちょっとおトイレに」

律「へえ……」

澪「いってきます」

ドア「がちゃ」

律「……」

律「……いや」

律「トイレに行くのに外には出ないよな」

律「……澪が逃げた?」



414:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/23(日) 21:05:03.17 ID:4kTUeWJZ0


唯「……あずにゃーん!」

唯「あずにゃーん!?」

唯「あずさー!」

唯「中野ー!!」

唯「アズハラー!」

唯「……」

唯「いない」

唯「あずにゃんが、どこにもいない」

唯「冷蔵庫のなかも、トイレの中も電子レンジの中も捜したのに」

唯「……りっちゃんたちの部屋かな」

唯「そうか。そうに決まってるよ!」

唯「私も行ってこようっと」



416:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/23(日) 21:08:50.91 ID:4kTUeWJZ0


――ホテルの一室――

格ゲーマー「HAHAHA!!」

格ゲーマー「OH! ダイゴ!」

ウメハラ「?」

格ゲーマー「20!」

ウメハラ「オーケー」

ときど「ウメさん、稼いでますか?」

ウメハラ「ぼちぼち」

KO!

格ゲーマー「OHHHHHHHHH!!!!」

ウメハラ「サンキュー」

澪「……す、すごい」

梓「現ナマが飛び交ってます。

こんなに狭い部屋でこんなことが行われているなんて……」

ウメハラ「30」

格ゲーマー「おーけー!」



419:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/23(日) 21:13:46.66 ID:4kTUeWJZ0


格ゲーマー「ビースト! ダイゴイズビースト!!」

ウメハラ「ハハハ」

澪「なんかすごいな。アメリカ人がいっぱいの部屋で、

一番なのは私たちと同じ日本人の梅原先生なんだから」

梓「そうですよね。

ここにいる人がみんな、ウメハラ先生を尊敬しているんですもの」

ときど「あれ?」

澪「やばっ」

ときど「秋山さんに中野さん。どうしたの? なにかあった?」

梓「えと、えと……」

ウメハラ「……」

梓(叱られる……!)

ウメハラ「興味あったんでしょ? 入ってきな。

見てるだけなら賭けなくてもいいから」

ときど「だってさ。来なよ」

澪「あ、ありがとうございます」

格ゲーマー「?」

澪「ひい!」



422:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/23(日) 21:18:37.94 ID:4kTUeWJZ0


ときど「大丈夫だよ。取って食おうってわけじゃないんだ」

澪「本当ですか?」

ときど(ドキっ)

ときど「だ、大丈夫大丈夫。なななな、なにかあったら俺が守ってあげるよ」

澪「よかったぁ……」ほっ

梓「――」じー

ウメハラ「……」タンタン

格ゲーマー「……Oh」タンタン

KO!

ウメハラ「うん」

梓(すごい……まるで手足みたいにキャラクターが動いてる。

これが……ウメハラ)

ウメハラ「面白い?」

梓「は、はい! このゲームって、見てるだけでも面白いです!」

ウメハラ「そっか。でも、やってみたらもっと面白いと思うよ?」

梓「私なんて、ウメハラ先生みたいにできませんよ!」



424:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/23(日) 21:21:40.27 ID:4kTUeWJZ0


ウメハラ「それは無理だよ」

梓「ですよねー」

ウメハラ「でも、楽しむのに技術はいらないよ。

それが好きっていうことだけで楽しめるから」

梓「あ……」

ウメハラ「今は無理だけど、日本に帰ったら教えてあげるよ。澪だって、興味あるんで

しょ?」

澪「……はい」

ウメハラ「じゃあ、部活の合間に格ゲーでもしよう。

学校でも、少しはプロゲーマーでいるのも悪くないね」

梓「お、お願いします!」

澪(ウメハラに教わるなんて、夢みたいだ……!)

ウメハラ「うん。それじゃあ、二人はそろそろ帰りな。ときど、送ってやって」

ときど「アイアイサー」

梓「それじゃあ、おやすみなさい。がんばってください」

ウメハラ「ありがとう。おやすみ」



426:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/23(日) 21:33:05.17 ID:4kTUeWJZ0


――次の日――

律「まったく。ウメちゃん所行くならそう言ってくれればよかったのに」

澪「言ったらついてくるだろ」

律「それはもちろん」

澪「だから言わなかったんだ」

律「でもさー。こっちも大変だったんだぞ。

さわちゃんの愚痴を延々延々と聞かされて。ムギはよく同じ部屋にいられるよ」

澪「ムギは人の愚痴でも楽しみそうだよな」

律「確かに。あ、唯たちいた」

唯「遅いよりっちゃん!」

律「ごめんごめん。澪のトイレが長くってさー」

澪「そんなわけないだろ! お前が忘れ物したからだろ!」ごつんごつん!

律「いったい!」

紬「今日でル―ザーズも含めて全試合を終わらせるんですよね」

ウメハラ「うん。そうみたい。詳しくは知らないんだけど」

ときど「ウメさん、知っときましょうよ! ……決勝で会いましょう」



429:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/23(日) 21:43:58.87 ID:4kTUeWJZ0


ときど「フフフ」とことこ

唯「決勝で会いましょうだって。すごいね」

紬「なんだか憧れる台詞です」

ウメハラ「いや、ただかっこつけたいだけだよ」

梓「ありゃりゃ」

律「ウメちゃんの相手はリッキーか。どんなプレイヤーなんだ?」

梓「全米トップクラスの人間性能の持ち主です。早い話が最強のプレイヤーです」

律「そりゃすげーなー。でも、ウメちゃんは負けないだろ」

ウメハラ「まあね」

澪「さすが梅原先生だ」

唯「それと並行してル―ザーズもやるんだって」

律「ときどさんも応援しないとな!」

紬「うん!」

さわ子(飲み過ぎて頭痛い……)



430:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/23(日) 21:50:08.30 ID:4kTUeWJZ0


リッキー「あらダイゴ。チャオ」

ウメハラ「……」

リッキー「このあいだのリベンジしにきたんだけど、相変わらず無愛想さんね」

ウメハラ「……」

リッキー「まあいいわ。私のルーファスちゃんが

あなたをぼっこぼこにしちゃうんだから」

ウメハラ(なに言ってるかわかんねぇ)

梓「ウメハラ先生は当然リュウ。リッキーはルーファスのウルコン2ですね」

澪「弾抜けか」

梓「それに、跳びも抑制できます。

ただ、ウメハラ先生はあのウルコンの弱点を知ってるはずです」

グーテックス「さあ! 世界選手権スーパーストリートファイター4部門も、

二日目! 今日でフィナーレだ! 

ダイゴやジャスティンなどの有力選手に加え、

超新星のU&Iが割り込んできた! 

もちろん、ルーザーズのTOKIDOやアレックスも忘れてはならないぞ!」

唯「こうして、世界選手権の二日目が開始しました!」



431:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/23(日) 21:55:32.69 ID:4kTUeWJZ0


ウメハラ「――」タンタン

リッキー「♪~」タンタン

梓「……手に汗握る試合です」

律「そうだな……。ん?」

観衆「レッツゴー! レッツゴージャスティン! 

レッツゴー! レッツゴージャスティン!」

律「すごい歓声だな。あそこの試合か」

sako「――」ッタタタタタタン

ジャスティン「――――」タンタン

澪「sakoさんがんばれsakoさん頑張れsakoさんsakoさん……!」

ジャスティン「!?」

キャミィ「キャノンスパ――キャノンスパイク!!」

KO!

ジャスティン「GG」

sako「Thank you only for here. It was a beautiful game. 」

澪「すごい。流石はsakoさんだ。英語も完璧だ」



433:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/23(日) 22:02:40.55 ID:4kTUeWJZ0


グーテックス「おおっと! 

ここでジャスティンがルーザーズへ落ちてしまったぞ!」

ジャスティン「まあいいさ。これから上がっていけばいい。

まだチャンスはあるんだ」

グーテックス「おっとB台に注目だ! 

ここは日本人同士の戦いだ! NUKI対U&I!」

ヌキ「アイ! アイ! アイイイイイイイイイ!!!」

春麗「千烈脚!!」

U&I「……」

グーテックス「NUKIが1本とった! このまま決まってしまうのかー!?」

U&I「――こんなものでいいですか?」

ヌキ「この声は……!?」

U&I「このレバースティックでも大丈夫なように練習しましたから。

もう、負けません」

ハカン「いくでぇ!」

KO!

ヌキ「あ……あ……」

U&I「このままもう一本とりますね」



438:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/23(日) 22:08:42.02 ID:4kTUeWJZ0


グーテックス「強い! 強いぞU&I! 

NUKIの春麗が付いていけない!」

KO!

ヌキ「アィィ……」

U&I「ありがとうございました」

ときど「ヌキさんまで負けた……。あの子、一体何者なんだ!」

sako「日本人でここまで強かったら話題にならん筈がないわな」

ときど「はい。もしかして……」

sako「トレモ勢ってやつかもしれんな」

ときど「そんな! ハカンのトレモでできることなんて――」

sako「確かに大したことはあらへんな。

ただ、実際問題、キミとヌキくんが負けとるんや」

ときど「……次は、sakoさんが戦うんですよね」

sako「せやなー。でも、観衆は俺と梅原くんの試合を期待しとるやろ?」にやり

澪(sakoさんかっこいい……)

リッキー「……負けたわ。完全敗北よ」

唯「ウメちゃん先生が勝ったよ!」ぐっ



443:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/23(日) 22:16:36.31 ID:4kTUeWJZ0


ハイタニ「――――」タタン

マーン「―――――」ダダダダっだダダ!!!

ハイタニ「……ふう」

梓「すごい! さすがは五神! 噂通りの魔王のような雰囲気――!」

ハイタニ「……これで終わりですね」

ヴァイパー「ハァ!!!!」

KO!

マーン「ハァーハァーハァー!!!」

ハイタニ「次はウメハラさんか。

最強の盾を貫くのは最強にぶっぱなしでありたいよね」

sako「決勝で待っとるで。ぶっぱなしてるところ以外のところも見せてみ」

ハイタニ「面白い。僕のぶっぱなしがsakoさんに炸裂する」

ときど「すごいなー。これが格ゲー五神かー!! 

って、俺もそうかー!」

ヌキ「U&Iには気を付けてください。sakoさん」

sako「……ああ。ありがとうな」

ウメハラ「――」



449:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/23(日) 22:26:48.04 ID:4kTUeWJZ0


ときど「ルーザーズを勝ち抜かないとなー」タタン

サビン「――」タン! タン!

ときど「よし。ヨガブラストミスったな」

豪鬼「一瞬千撃!」

ダルシム「ヨガアアアアアアアアアア!!!!」

ときど「フフン」のっしのっし

https://livedoor.2.blogimg.jp/hatima/imgs/f/9/f9f1afa5.jpg

ヌキ「ぶふっ!」

sako「なにやっとるん!?」

ハイタニ「これは……」

ウメハラ「きもちわりいなぁ」

唯「ときどさんの背中に『天』だって!」アハハハハ!!

観衆「わあああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」

ときど「それじゃあ、ウメさんと戦うまでもう負けられないので」

サビン「申し訳ないが、彼はビッチだよ」



451:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/23(日) 22:32:55.15 ID:4kTUeWJZ0


グーテックス「と~き~ど~さ~ん!!」

ときど「いやー、魅せてしまいましたね。我ながら」

ウメハラ「まあまあ面白かったよ」

ときど「そのために白いTシャツ着てきたんですよ。

本当は決勝でやりたかったんですけどねー」

紬「あれ、またやってください!」キラキラ

ときど「ま、まっかせておきなさい!」

ウメハラ「さて、俺の試合か」

ときど「ハイタニくんでしょ? 五神対決か~」

ウメハラ「だから、それなんだよ」

梓「ウメハラ先生とハイタニ。どっちが勝つんだろ」

律「そんなの、ウメちゃんに決まってるだろ!」

sako「それじゃあ、いってくるわ」

ヌキ「気をつけて」

U&I「フフフ」くすくす

グーテックス「それじゃあウィナーズセミファイナル! 

レディー! ファイっ!」



454:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/23(日) 22:41:54.70 ID:4kTUeWJZ0


ウメハラ「ヴァイパー?」

ハイタニ「はい」

ウメハラ「じゃあ、リュウ」

sako「ハカンやろ?」

U&I「今回はハカンでいこうかと」

sako「だったらローズやな」

唯「ウィナーズの4人が全員日本人だよ」

澪「これって、すごいことなんだよな」

律「すごいって。世界選手権なんだぜ?」

梓「ウメハラ先生……」

ウメハラ「それじゃあ、始めるよ」

ハイタニ「おっけーです」

sako「始めますか」

U&I「はい!」



456:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/23(日) 22:48:05.08 ID:4kTUeWJZ0


ときど「ウメさん……動きがオカシイ」

梓「明らかにヴァイパーに動かされてます」

ヌキ「ウメちゃん……」

ウメハラ「――?」タンタタン

ハイタニ「――!」タンタンバンタン!

ヴァイパー「ハァ!」バン!

澪「まずい! 浮かされた!」

リュウ「うわああああああああああああ!!!!」

KO!

ウメハラ「……」

紬「梅原先生が負けた……」

ハイタニ「貫いたね」

唯「ウメちゃん先生が、ルーザーズに……」

梓「……ウメハラ先生、もしかして――!」



460:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/23(日) 22:53:38.41 ID:4kTUeWJZ0


U&I「いきます!」タン!

sako「させへんで!」タタン!

ローズ「リフレクッ!」

ハカン「スライディイイイイイイイイイイイイン!!!!」

U&I(すごい……! これが話に聞く格ゲー五神――! 

一度戦ったヌキさんとは違ってやりにくい!)

sako「よう頑張ったなお嬢ちゃん。でも、これで終わりや!」

ローズ「魂が導くままに!」

澪「sakoさんがソウルサテライトを張った!」

U&I「それはどうでしょうか」

sako「――な!」

ハカン「避けてみぃイイイイイイイイイイ!!!」

ローズ「きゃああああああああああ!!!!」

KO!!

sako「今のは一体……」

澪「あ……ああ……。うおおおおおおおおおおおおおお!!!!! 

sakoさん最強!!!」



461:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/23(日) 22:57:59.16 ID:4kTUeWJZ0


グーテックス「さあ! これでウィナーズファイナルは

U&I対HAITANIに決定したァ!」

ウメハラ「……」

sako「ルーザーズから、また戻ってくるで」

ウメハラ「……ああ」

ときど「あの……」

ウメハラ「ん?」

ときど「ジャスティンに負けちゃったんですけど。俺」

ウメハラ「そう。知らなかった」

ヌキ「アイイイイイイイイイイ!!!」

グーテックス「NUKI勝利! 

これでル―ザーズセミファイナルのメンツも決まったぞ!」

アレックス「グッドゲーム!」ぐっ

ヌキ「アイイイイイ!!」

sako「まずは俺がヌキくんとか」

ウメハラ「俺はジャスティンか」

梓(ウメハラ対ジャスティンがルーザーズで!? 

今大会は明らかに異常だ!)



491:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/23(日) 23:37:09.89 ID:4kTUeWJZ0


ヌキ「よろしく」

sako「よろしゅうな」

ヌキ「僕は春麗でいきますんで」

sako「そかそか。それじゃあ、キャミィでいこかな」

ウメハラ「――リュウ」

ジャスティン「オーケー。ルーファス」

観衆「レッツゴー! レッツゴージャスティン! 

レッツゴー! レッツゴージャスティン!」

唯「ジャスティンって人にすごい歓声だね」

梓「言ってしまえば、あの人がアメリカ最強の男ですからね。当然です」

澪「梅原先生とジャスティン……あの試合のこともあるしな」

紬「あの試合?」

梓「背水の逆転劇と呼ばれた試合です。残り0ドットから、

ウメハラ先生がジャスティンの春麗が繰り出す鳳翼を

全段ブロッキングして逆転したんです

他のゲームでの話ですけどね」

律「因縁の対決ってやつか」

観衆「ジャスティイイイイイイイン!!!!」



495:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/23(日) 23:42:36.04 ID:4kTUeWJZ0


唯「うう……」

観衆「レッツゴージャスティン! グッバイビッチ!!」

唯「ぬ~……」

澪「どうした? 唯」

唯「……がんばれえええええええええええええ!!!!! 

ウメちゃん先生!!」

梓「!?」

唯「だって、ウメちゃん先生の応援しようよ! 

見てるだけじゃない! 応援しないと!」

梓「……そうですね! 応援しましょう! 先輩!」

律「おう!! ウメちゃん! がんばれー!」

紬「どんとこいです!」

ときど「ウメさん!」

ウメハラ「――」ちらり

唯「!!」

ウメハラ「――」こくり

ときど「ウメさんが頷いた……これはいただきましたな」 



497:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/23(日) 23:47:18.85 ID:4kTUeWJZ0


sako「ヌキくん。キミは天才や。

でもな、さすがにこのゲームに対する経験値では俺が勝ってるんや」

ヌキ「……そう、ですね」

春麗「キャアアアアア!!!!」

KO!

澪「うおおおおおおおおおおお!!!! sakoさん最強!!!!!」

ウメハラ「――」タンッ

唯「リュウがジャンプした!」

ジャスティン「――!」

ルーファス「全米が泣いた!」

梓「対空ウルコン!? 

スペースオペラにしてたのはこのため!? 駄目だ!」

ウメハラ「――」タン

リュウ「真空竜巻! 昇龍ッ! 滅! 波動拳!!!!」

観衆「うわあああああああああああああああああああ!!!」

KO!



498:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/23(日) 23:52:41.24 ID:4kTUeWJZ0


梓「うわああああああああああああああああ!!!!!」

律「なんだあれえええええええええ!!!」

紬「きゃああああああああ!!」

ウメハラ「――――」

ジャスティン「……ジーザス」

ときど「対空ウルコンを空中真空竜巻でかわしてセビ滅。

やっぱりウメさんには敵わないなあ」

さわ子「すごいですね。この歓声。一気に観衆を味方にした」

ときど「カリスマなんだから困る」

ウメハラ「今の俺強すぎるよ」

唯「え?」

ウメハラ「生徒が見てるわけじゃん? 負けられなくない?」

ときど「痺れること言いますねえ」

sako「せやな。これじゃあ、オンゴッズの再現がしにくくなるやないか」

ウメハラ「――フフ」

梓(今年の大会はすごい! ウメsako戦までやるなんて!)



509:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/24(月) 00:00:09.76 ID:hvRl3bC+0


観衆「ワアアアアアアアアアアア!!!!」

グーテックス「ルーザーズの興奮冷めぬままに始まったウィナーズファイナル! 

さあ、ファイナルでルーザーズを待つのはHAITANIか! 

それともU&Iか!?」

ハイタニ「――――え?」

U&I「……」にやり

ヴァイパー「ハァ!」バァニ!

ハカン「ホオオオオオオオオオオ!!」ツルンっ

唯「!?」

ときど「まずい! ハイタニくんッ! よけろ!」

ハイタニ「遅すぎですよ」

ハカン「いくでぇ!」

ヴァイパー「きゃああああああああああああああああ!!!!」

KO!

グーテックス「決まったああああああああああああああ!!!! 

U&I! ウィナーズを勝ちあがったのは! 

負け知らずで駆け上がったのはU&Iだあああああああ!!!」

ハイタニ「……もう一度。俺はここに帰ってくる。

梅原さんだろうがsakoさんだろうが関係ない」



512:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/24(月) 00:06:02.16 ID:hvRl3bC+0


グーテックス「さあ! ここでこれからの流れをまとめていくぞ!」

ルーザーズセミファイナル Daigo 対 sako

ル―ザーズファイナル HAITANI 対 セミファイナルの勝者

ファイナル U&I 対 ル―ザーズファイナルの勝者

※ ファイナルではU&Iは二本先取で優勝。

挑戦者は二本先取でグランドファイナルへ。

グランドファイナル U&I 対 ル―ザーズファイナルの勝者

※ 二本先取したプレイヤーがワールドチャンピオン。

ファイナルの獲得セットは関係なし。

唯「なにはともあれ、ウメちゃん先生が勝つことだね!」

律「そうだ! 勝てばややこしいルールなんて関係ないぜ!」

ウメハラ「そうだね。勝つよ。俺」

sako「言ってくれるやん」

ハイタニ「U&Iに勝たないことには、僕の世界選手権は終わりませんよ」

梓「今日、ここで世界王者が決まるんだ……!」



517:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/24(月) 00:14:58.55 ID:hvRl3bC+0


澪「ルーザーズセミファイナルか。すごい組み合わせだ」

梓「日本の大会でもこんな組み合わせはなかなかありませんよ」

紬「そんなにすごいの?」

梓「恐らく、日本、いや。全格ゲーマーの夢の試合でしょうね。ウメsako戦は」

澪「……ものすごい試合になるぞ」

ウメハラ「――――」

梓「……」

梓(さっきのハイタニ戦を見る限り、ウメハラ先生はもしかして……)

律「どうした? 梓」

梓「ウメハラ先生」

ウメハラ「ん?」

梓「……これ、オンゴッズじゃないんですよ。大丈夫です」

ウメハラ「……ハハ。こっちこそ大丈夫だ。もう、目が覚めてる」

sako「リュウやろ? 俺はキャミィで」



518:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/24(月) 00:19:46.75 ID:hvRl3bC+0


ウメハラ「……ふう」

sako「――」

ヌキ「……ウメちゃん」

紬「始まるね」

澪「うん。これからの試合、全部がこの緊張感なのか」

律「私たちのライブの何倍も……すごいな。雰囲気が」

唯「うん」

U&I(さて、私は誰と試合をすることになるのかな)

ハイタニ「……」

グーテックス「準備が整った! それじゃあ始めるぞ! 

Daigo対sako! レディー、ファイッ!!!」

ウメハラsako「……」

唯「静かな立ち上がりだね」

梓「これからです。これから、この試合は始まります」

sako「――!」タンッ

グーテックス「さあsakoが動いた! 戦闘開始だァッ!!」



521:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/24(月) 00:28:01.96 ID:hvRl3bC+0


sako「―――!」タタッタタタタタン!!!!

梓「sakoスペシャル決まった!」

ハイタニ「これが最強の矛――!」

ウメハラ「――――!!!」タタン! タタタタン!!!

澪「梅原先生も起き攻めはさせない! 凌ぎきって切り返した!」

ハイタニ「最強の盾は破れない!!」

唯「あの女の子キャラがたくさん攻撃してるのに、ダメージは……」

澪「キャミィのほうが喰らっている……」

紬「すごい……すごいとしか言えない……」

さわ子「この試合、いつまでも見ていたいわね」

ときど「ここにいる人。

いいえ、この大会を配信で見ている人がみんな思ってますよ」

sako「―――――――!!!!」

キャミィ「―――――キャノンストライク!」

リュウ「昇龍ッ! 滅!! 波動拳―――――――――!!!!」

KO!



522:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/24(月) 00:33:19.72 ID:hvRl3bC+0


ウメハラ「――――ふう」

紬「勝った……」

澪「ああ。信じられない昇龍拳だ」

観衆「わああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」

梓「あの局面で、低ストに昇龍だなんて……」

ヌキ「あれこそウメ昇龍!」

ときど「ありがたやああああああああああ!!!!」

唯「ありがやああああああ!!!」

律「すっげええええええええええ!!!!」

sako「――梅原くん」

ウメハラ「?」

sako「お前の昇龍は見苦しい。……でも、最高の昇龍やったで」

ウメハラ「……ハハ」

ハイタニ「さて、今一度砕きますか。最強の盾を」

ウメハラ「――もう、迷わない。だから、負けないよ」



527:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/24(月) 00:45:36.38 ID:hvRl3bC+0


グーテックス「このままインターバルなしで

ルーザーズファイナルを始めるぞ!」

観衆「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

グーテックス「素晴らしい盛り上がりだ! 

ここで、解説にアメリカ格ゲー界のパイオニアことアレックスを紹介するぜ!」

アレックス「よろしく!」

グーテックス「Daigoとアレックスが対戦したのは、あまりにも有名だ。

しかし、HAITANIとの対戦経験は?」

アレックス「もちろんないよ。

ただ、彼は見る限りかなりアグレッシブなプレイヤーだ。

波に乗るという表現よりも、

自分で作った波に乗って勝っていくスタイルの持ち主に見えるよ」

グーテックス「確かに。さきほどの試合で

Daigoを屈辱のルーザーズに叩き落としたのもHAITANIだったね!」

ハイタニ「もう、帰ってなどこられない」

ウメハラ「――」

梓「神対魔王……」

澪「キャラクターは変えずにヴァイパーとリュウか……」

グーテックス「二人も準備オーケーなようだ! 

それじゃあ、アレックス、頼むぜ!」

アレックス「オーケー! ル―ザーズファイナル! 

レディー! ファイッッッ!!!!」



531:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/24(月) 00:51:00.52 ID:hvRl3bC+0


律「梓、この組み合わせはどんな感じなんだ?」

梓「……はっきり言うと五分ですね。

でも、ヴァイパーの火力は一瞬で体力ゲージを持っていきます」

澪「律、まばたきしてたら終わってるかもしれないぞ。克目しろ」

ときど「五神対決目白押しだなー」

ヌキ「そういえばときどだけ五神とやってなくない?」

ときど「……あ」

さわ子「そういってるうちに、ハイタニくんが

ものすごいラッシュかけてるわよ!」

ヴァイパー「砕けろ! ハァ! ハァ!!」

リュウ「――!」

ウメハラ「……」

グーテックス「耐える! Daigoは耐えるぞ!」

アレックス「要所要所は中足すかしや垂直飛びでバーニングを抑えてる。

やはり勝負はセイスモかな」

ときど「浮いたら終わりっすよ……」

澪「セイスモとサンダーを喰らわないように……」



532:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/24(月) 00:58:11.82 ID:hvRl3bC+0


グーテックス「少しずつ、少しずつリュウが

ヴァイパーを画面端に持っていく!」

アレックス「リュウのスパコンゲージはマックス!」

ハイタニ「……!」バシュン

グーテックス「しっかりグラップとっていくぅ!!」

ウメハラ「……」バシュン

グーテックス「もう一度! しっかりグラップとっていくぅ!」

ハイタニ「!?」

リュウ「せいやあ!」

グーテックス「三回! 三回連続で投げにいく! 起き上がりにセビを――」

梓「重ねない! バクステにまさか――!」

sako「あれは!」

グーテックス「鳩尾砕き→屈中P→屈大P→波動拳→セビキャン→

屈中P→屈大P→波動拳→セビキャン→屈大P→弱竜巻→大昇龍!!!!」

ときど「ウメ乱舞キタあああああああああああああああ!!!!!!!」

ヌキ「アアアイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイン!!!!!」

KO!



533:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/24(月) 01:01:31.62 ID:hvRl3bC+0


ハイタニ「――」

ウメハラ「……」

観衆「どわああああああああああああああああああああ!!!!」

澪「なんだあれえええええええええ!!!」

梓「もうなにがなんだか!」

ときど「ここでやるかよ~!」

ハイタニ(まだ1本だ。俺が格ゲー五神に数えられるからには、

ここで心を折るわけにはいかない)

ウメハラ「……」

sako「勝負ありや」

紬「え?」

sako「あいつ、心が折れないようにしとる。そんなことを考えとる時点で負けや」

ヌキ「……最強の盾についていたのは――」

さわ子「最悪の棘ってことね」

ヴァイパー「キャアアアアアアアアアア!!」

KO!



539:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/24(月) 01:07:28.05 ID:hvRl3bC+0


グーテックス「ついに! ついにファイナリストが決定したああああ!!」

アレックス「日本人対決は予想で来てたけど、

まさか無名の選手が来るなんてことは予想していなかったよ!」

グーテックス「オーライ! U&Iはすでに強豪プレイヤーを

何人も屠ってきている! しかも、最弱キャラといわれているハカンでだ!」

U&I「……」

唯「……」

sako「がんばってな」

ウメハラ「うん」

唯「あのさ、あずにゃん」

梓「なんですか?」

唯「あのU&Iって子。どっかで見たことある気がするんだよね。

帽子にマスクしてるから顔が見えないんだけど、体格とか」

梓「唯先輩もそう思ってました? 実は私も」

澪「アノ手の美人はいくらでもいるだろ」

律「顔は見えてないけどな」

紬「今は梅原先生を応援しましょ! それしかないわ!」



541:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/24(月) 01:13:52.00 ID:hvRl3bC+0


グーテックス「さあ、この世界選手権もついにファイナル! 

二人のプレイヤーに盛大な拍手を!」

観衆「うおおおおおおおおおおおおお――――――――!!!」パチパチパチパチ

グーテックス「1P側! 極東から来た超新星! 

弱キャラで踏みつぶしてやる! 

U&Iイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!!」

U&I「……」ぺこり

グーテックス「2P側! もはや知らない人はいない! 

誰が呼んだかビーストダイゴ! 

Daigo Umeharaアアアアアアアアアアア!!!!!」

ウメハラ「……」

グーテックス「さあ、ルールは説明した通り。

2本で1セットを2セットとったほうがこのステージの勝者だ! 

つまり、U&Iはワールドチャンピオンになり、

Daigoがとるとグランドファイナルへと移行する!」

アレックス「こんなに興奮する決勝は見たことがないよ! 

早く始めよう!」

グーテックス「オーケー! それじゃあ始めよう! 

世界選手権ファイナル!」

ウメハラ「リュウで」

U&I「ハカンで」

グーテックス「レディイイイイイイ!!! ファイト!!!!」



545:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/24(月) 01:18:49.46 ID:hvRl3bC+0


リュウ「波動拳!」

ハカン「!」パシュン!

梓「ハカンはウルコン1のコマ投げですか」

ときど「オイル塗ってればかなり強いからね。あれ」

sako「かなり動けるキャラだから、俺もコマ投げのほうがいいと思う」

リュウ「波動拳!」

ハカン「――!」パシュン

ヌキ「セビでとっていくんだ」

ときど「このハカン、普通にハカンじゃないですよ」

唯「え?」

ときど「ヌキさんとハイタニくん、sakoさんはわかりますよね?」

sako「あのハカン、セットプレイやない。

立ち回りでこっちを圧倒してきた」

ヌキ「スパ4をやった期間が短いとはいえ、

あんな動きをするハカンは見たことがない」

ハイタニ「山、ですね。梅原さんが盾とするなら、U&Iは山」

梓「……リュウが動き出しました!」



547:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/24(月) 01:23:59.04 ID:hvRl3bC+0


sako「アカン!」

ハカン「避けてみぃ!」

唯「投げられちゃう!」

ときど「起き攻めはきつい!」

ウメハラ「――」タンタン

グーテックス「さすがはDaigo! 冷静にかわしていく!」

アレックス「彼は鉄の心臓を持ってるんだ。あのときの試合を思いだすよ」

ジャスティン「すごい……」

リッキー「どちらも最高じゃないの」

マーン「……まだ、敵わない」

唯「やった! ウメちゃん先生が1セットとったよ!」

澪「よっし!」

U&I「……」ぶるぶる

sako「……震えとるな。あの子」

ヌキ「ウメちゃんに比べて、大舞台での経験がない。

だからだ――これはU&Iには厳しい」



551:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/24(月) 01:28:56.87 ID:hvRl3bC+0


ときど「加えて、このアウェーな空気」

ハイタニ「見たところ、まだ高校生くらいの女の子。相当きついですよ」

唯「うーん……」

ウメハラ「――――」タンタン!

U&I「―――――!」

ハカン「ぐわあああああああああ!!!!」

グーテックス「さあ! あと1ラウンドでグランドファイナル! 

このままの勢いでいってしまうのか!」

アレックス「ここまでの注目を浴びても、

汗一つかいていない……もはや鉄の心臓どころではないね」

U&I「――」ちらり

唯「――?」

U&I「―――――――」

唯「―――――あ」

ハカン「ぬああああああああああ!!!!」

グーテックス「Daigoがストレート勝ち! 

なんとなんと! グランドファイナルに突入だああああああ!!!!」



552:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/24(月) 01:32:17.90 ID:hvRl3bC+0


唯「わかっちゃった」

紬「え?」

唯「―――!!」タタタ!

澪「おい! 唯!」

グーテックス「おや! これはどうしたことだ!? 

グランドファイナルを前に、

一人のギャラリーがプレイヤーに走り寄って来たぞ!」

U&I「……」

唯「……憂、でしょ?」

U&I「!?」

唯「今、お姉ちゃんって言ったよね? 

私に、助けてもらいたかったんでしょう?」

U&I「……」

唯「ほら。こんなのとっちゃえ!」ぴゃい!

憂「お、お姉ちゃん……?」

唯「うん。私の可愛い妹」

ウメハラ「!?」

グーテックス「なんとなんと! 

U&Iはギャラリーの妹だったああああああ!!!」



555:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/24(月) 01:37:12.43 ID:hvRl3bC+0


憂「私……私……」

唯「大丈夫だよ。私は、憂の味方だから。いつだって、どんなときだって」ぎゅっ

憂「お姉ちゃん……」

唯「代わってはあげられないけど、憂のこと、応援するからね!」

憂「うん! お願いね!」

ウメハラ「え? え?」

憂「Excuse me!」

グーテックス「おや? U&Iがスタッフになにか言ってるぞ」

アレックス「……パットだね。アケステをパットに換えてくれって」

グーテックス「ということは?」

アレックス「今まで、彼女は不慣れな手段で戦っていたということになるね」

観衆「ざわざわ」

律「あれ、憂ちゃんだったのか!?」

唯「えへへー。そういうことだから、私は憂を応援するよ」

律「それはいいけど……。ずいぶん根性あるよな。お前の妹」



561:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/24(月) 01:42:31.80 ID:hvRl3bC+0


憂「よし! これでよし! いきますよ! 梅原先生!」

グーテックス「さあ! グランドファイナルの前に

プレイヤーの意気込みをきいておくぞ!」

憂「お姉ちゃんのために負けられません! お姉ちゃん大好き!」

通訳「ぺらぺら」

観衆「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」

律「すごい人気だな」

澪「そりゃあ、憂ちゃん可愛いもんな」

唯「えへへー」

梓「唯先輩のことじゃないですよ」

グーテックス「さあ、次はDaigoだ!」

ウメハラ「いや、えーと。負ける要素はない」

観衆「どわあああああああああああああ!!!!」

ヌキ「言うなああいつ!」

グーテックス「オーケー! 

それじゃあ世界選手権グランドファイナル! レディーファイ!!!」



564:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/24(月) 01:45:48.01 ID:hvRl3bC+0


――――

唯「いやあ! この三日間は楽しかったねえ!」

律「だなー。色んな人に会えたし」

ときど「また来たいと思った?」

紬「はい! また応援したいです!」

梓「今度は選手としてもっていうのもいいかもです」

澪「選手かー。きつそうだけど、がんばってみる?」

憂「みなさんならきっとできますよ!」

sako「アカン。眠い」

ハイタニ「飛行機なんで、乗り過ごす心配無くていいですね」

ヌキ「いや、もう寝てるやついるぞ」

ウメハラ「くー」ZZZ

唯「……ウメちゃん先生、寝てる」

梓「……お疲れ様です。ワールドチャンピオンの梅原先生」

――――



688:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 01:14:46.08 ID:I90zLzPa0


――夏休みが終わって――

校長「えー、今年も夏休みが終わり、こうして二学期を迎えることですが――」

唯「眠い……」

律「つまんねー」

さわ子「……」

澪(二学期か……受験勉強しないとな)

紬(今年の夏休み、本当に楽しかった~)

校長「これからも、桜高生徒としての自覚とプライドを――」

憂(お姉ちゃん、進路決めたのかな……)

梓(もうすぐ学祭! ライブだ!)

純(朝から憂も梓もアメリカトークしやがって……)

ウメハラ(どの時代も校長の話はつまんねーしなげーな)

校長「……それでは、みなさんも勉学に部活、アルバイトに励んでください」

唯「……」ZZZ

さわ子(あのハゲ。足痛いんだからさっさと終わらせろよ)



689:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 01:20:55.25 ID:I90zLzPa0


生活指導「夏休みは私生活の乱れが――」

ウメハラ(ひまだなー)

律「ウメちゃん、立ったまま寝てる?」

紬「本当だ。器用ね」

澪「しかもそれが周りにバレてないのがすごい」

紬「最近、昼は学校、夜はゲームセンターの二重生活みたいよ」

澪「プロで先生は大変なんだな」

律「それに三年生は大事な時期だもんな。進路的に」

澪「進路決まってないお前が言うな」

生活指導「こらそこ! 静かにしろ!」

澪律紬「す、すいません!」

ウメハラ「うわっ!」ビクッ

さわ子「ど、どうしました!?」

ウメハラ「え? いや、特にはないです」

さわ子「?」



691:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 01:25:04.03 ID:I90zLzPa0


澪「まったく、律が話しかけるから」

律「私のせいにするのかー!?」

唯「……」ZZZ

紬「唯ちゃん、まだ寝てる」

律「よだれまで垂らしてまあ」

澪「なんか、可愛い」

和「ちょっと、また注意されるわよ」

律「あら? 妙に久しぶりな気がする」

和「なんの話よ」

紬「唯ちゃんの寝顔可愛い~」

和「それは当然よ。唯ったら、

昔から私の膝で眠るのが大好きだったんだから。

そのときの写真を明日持ってくるわ。すごく可愛いのよ。特に――」

生活指導「真鍋ェ! おまえまでもか!」

和「す、すいません!」

唯「ふぇ? ……あ! わちゃん!」

和「『わ』って呼ぶな!」



692:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 01:30:16.13 ID:I90zLzPa0


生活指導「――そういうことだから! 

二学期も気を引き締めるように!」

唯「……終わり?」

姫子「ほら唯。行くよ」

唯「ふえぇ、姫ちゃん待ってよ~」

紬「唯ちゃん、よだれ」ふきふき

唯「えへへ。ムギちゃん、ありがとう!」

ウメハラ「それじゃあ、教室に戻って」

信代「校長の話長かったでしょ! きつくなかった?」

ウメハラ「いや、なんか。すげー楽だったんですけど」

律(寝てたもんな)

澪(寝てたからな)

紬(今日のお菓子はなんでしょう?)

唯(しょこら!)

和「それじゃあ、戻りましょうか」

唯「うん!」



693:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 01:35:54.32 ID:I90zLzPa0


――教室――

さわ子「それじゃあ、このホームルームは文化祭の出し物を話しあいましょう」

律「学祭まで2カ月あるぞ? 早すぎないかー?」

さわ子「予算とかの兼ね合いで早めに決めてくれって言われたのよ。

それに、準備の時間は長いほうがいいでしょう?」

律「そんなこと言って、一時間持たせるのが楽になるからだったりして」

さわ子「なにか言ったかしら? 田井中さん」

律「いいえ! なにも言ってません!」

さわ子「よろしい。それじゃあ、先生は職員室に用事があるから。

真鍋さん、梅原先生。よろしくお願いします」

和「はい」

ウメハラ「まあ、多分大丈夫だと思うんですよね」

和「それじゃあ、やりたい出しものがある人は手を挙げて提案してください」

唯「はい!」

和「唯」

唯「ゲームセンター!」



696:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 01:40:37.32 ID:I90zLzPa0


和「ゲームセンター?」

唯「うん! 教室にゲーム置いて、遊ぶの!」

紬「うわぁ。面白そう!」

唯「でしょでしょ!?」

姫子「でも、ゲームセンターっていうからには

それなりの台数のゲームを持ってこないといけないよね」

唯「あ」

律「色んな人が家から持ってくればいいんじゃないの? 

私の家にはPS3があるよ」

春子「うちにはWiiがあったな」

エリ「私の家には仏像があるよ!」

アカネ「関係ないでしょ!」

澪「サターンなら……」

唯「おお! いけるよ和ちゃん!」

和「うーん。私の家にもスーファミがあるし、

確かに台数は足りそうだけど……梅原先生、どうでしょう」

ウメハラ「無理でしょ」



701:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 01:49:25.35 ID:I90zLzPa0


唯「ええ!?」

ウメハラ「電源はどうするの? たこ足を買ってきても

電力とかでブレーカーが落ちちゃうと思うよ。

聞けば、各クラスホットプレートは2つまでらしいから、

大して電力は使えないよね」

紬「確かにそうね……」しょんぼり

律「それなら……ウメちゃん、ちょっと……」

ウメハラ「ん?」

ドア「がちゃん」

ウメハラ「廊下でどうしたの?」

律「ウメちゃんがお客から金とってスパ4すればいいんじゃない?」

ウメハラ「なにかと思えばそんなことか。つまんね」

律「ちょ! 待って! なんで駄目なの!?」

ウメハラ「それさ、楽しいのは俺だけで生徒は何も面白くないじゃん。

それになにより、こういうものなんだけど、

俺がそんなことしたら、もう学祭じゃなくって別のものになっちゃうよ」

律「……それもそうだな」

ウメハラ「みんなが楽しんで準備できるものを考えよう」

律「はーい……でも、見直したよ。ウメちゃん」



702:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 01:53:20.75 ID:I90zLzPa0


ドア「がちゃ」

ウメハラ「お待たせ。続けて」

和「はい。……他になにかありませんか?」

紬「はい!」

和「ムギ」

紬「劇! 演劇がしたいです!」

唯「ふぇ!?」

姫子「へえ~」

いちご「ふーん」

律「……それ、いいな!」

ウメハラ「いいと思うよ。学祭まで時間はあるし、

結構いいものができるんじゃないかな」

和「確かにそうですね。みなさん、劇に異論はありませんか?」

ちか「私はないよ! 一度やってみたかったんだ!」

風子「舞台に出ない裏方なら……」

和「それじゃあ決まりね! 私たちの出し物は劇! 脚本はムギに任せるわ!」



704:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 01:57:45.33 ID:I90zLzPa0


紬「まっかせて! 

とっても素敵な脚本を書いてくるわ!」

澪「ノリノリだな」

紬「だって、脚本よ? 私の思うがままに……フフフ」

澪「嫌な予感がするのぅ」

信代「男塾?」

いちご「演目はなににするの? オリジナルならそれでもいいけど、

なにかをアレンジするなら原題を決めたほうが書きやすいと思う」

和「それもそうね。ムギはどんな劇がやりたい?」

紬「ラブロマンス!」

和「ここ女子高よ?」

紬「素敵です!」

和「あらそう?」

ウメハラ「大いに素晴らしいよ」

紬「ほら!」

和「じゃあ……やっぱり、ロミオとジュリエット? 

あれなら男装すればなんとかなるわ」

曜子「男装ッッ!」はっ!



705:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 02:00:46.61 ID:I90zLzPa0


紬「うーん。やっぱり、私だけじゃ決められないわ。

みんなで決めましょ」

和「じゃあ、ここに投票箱を作ったわ。

ここにみんながやりたい劇を書いて入れて頂戴」

ウメハラ「俺も入れていいの?」

和「はい。先生もどうぞ」

ウメハラ「わかった」さらさら

唯「うーん。やっぱり、これかな」

エリ「……」かきかき

いちご「……」かりかり

曜子(秋山さんの男装秋山さんの男装秋山さんの男装)

律「よし。書けた」

和「みんな、書けたみたいね。それじゃあ、ここに提出して」

澪(どんな劇になっても、私は裏方だからな)

ウメハラ「……」



708:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 02:08:32.57 ID:I90zLzPa0


和「……集計できたわ」

有効票 39

ロミオとジュリエット……21

ストリートファイター��屐帖庁�

レジェンド・オブ・チュンリー……3

ブッダ……1

シティハンター……1

ベルサイユの薔薇……10

桃太郎……1

白い巨塔……1

和「なにこれ……」

ウメハラ「シティハンターが一票なんだ。意外」

紬「ストリートファイター��屬�遒舛舛磴辰拭帖帖廚靴腓椶�

和「投票結果により、ロミオとジュリエットに決定します。

というか、決定しないとまずい」



709:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 02:12:50.13 ID:I90zLzPa0


梓「あ、澪先輩。こんにちは! これから部活ですね!」

澪「――」

梓「どうしたんですか? 律先輩、澪先輩が――」

律「……」

梓「律先輩まで、ムギ先輩――」

紬「♪~」フンフンフーン♪

梓「一体何があったんだろう。唯先輩、なにかあったんですか?」

唯「澪ちゃんがクラスの出し物でロミオ、

りっちゃんがジュリエットをやることになったんだよ~」

梓「ムギ先輩は?」

唯「ムギちゃんは脚本だよ」

ウメハラ「……」

唯「ちなみに、ウメちゃん先生も出演予定です!」フンス

梓「マジですか」



710:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 02:21:31.29 ID:I90zLzPa0


梓「なんの役で出るんですか!?」

唯「駄目だよ! あずにゃんはお客さんなんだから!」

梓「……唯先輩は?」

唯「木Gだよ!」

梓「A、B、C、D、E、F、G……。木って、そんなに要りますか?」

唯「わかってない! わかってないよあずにゃんは! 神は細部に宿るんだよ!」

梓「ちょっと違う気がします」

紬「それじゃあ、私は脚本の打ち合わせに行ってくるわね」

しゃらんらしゃらんら~

ウメハラ「……」

梓「ウメハラ先生?」

ウメハラ「……劇なんてやったことないんだけど」

律「――」

澪「――」

唯「……」←木になったつもり

梓「ライブ、大丈夫なのかな……」



745:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 12:51:19.07 ID:I90zLzPa0


――それから・教室――

律「おぉ、ロミオ。あなたは、どうして、ロミオ、なの」

澪「……なん……だい?」

紬「カット! 澪ちゃんりっちゃん、恥ずかしがらないで!」

律「こんな歯の浮いた台詞言えるか! 

そんなに家が面倒なら家出でもなんでもすればいいだろ!」ムキー!

澪「……は、恥ずかしい」

唯「りっちゃんも澪ちゃんも、

恥ずかしさなんて捨てればいいんだよ!」フンス

律「木Gのお前に言われたくない」

ウメハラ「……」

姫子「先生、台本覚えました?」

ウメハラ「いや、殆どは覚えてない。でも自分のところくらいならなんとか」

姫子「ムギー! 梅原先生、台本覚えたってー!」

紬「本当!? それじゃあ、先生もこっちに来てください!」

ウメハラ「!?」



746:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 12:56:39.54 ID:I90zLzPa0


信代「せんせー! こっちこっち!」

ウメハラ「ちょっと待って」

紬「もう十分待ちました! さあ!」

律「ウメちゃん、往生際が悪いぞー」

ウメハラ「……まずい」

いちご「先生、あそこのダンボール。中身が入ってて重いんですけど」

ウメハラ「わかった。取ってくる」

澪「逃げた!」

風子「あ、ごめん」ゴツン

ちか「いたっ」

アキヨ「だ、大丈夫?」

ちか「大丈夫大丈夫。でも、教室で裏方と役者が同時にっていうのは大変だね」

エリ「だねー。結構危ないよ。せめて練習する場所が他にあれば……」

律「ウメちゃーん!」

ウメハラ「あ。それなら心当たりが」



753:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 13:40:00.19 ID:I90zLzPa0


――その夜・西横浜のある廃墟――

ウメハラ「――そうわけだから。よろしく」

KSK「わけがわからん」

ウメハラ「いやだから、明日うちの生徒が演劇の練習にここ使うことにしたから」

KSK「また壁をピンクにしろってか?」

ウメハラ「前回もそうだったんだけど、誰もそんなこと頼んでないよね」

KSK「あれを元通りにするのに2カ月かかったんだぞ!」

ウメハラ「かかりすぎでしょ。店の汚さも元通りだし」

KSK「それは関係ないだろ。なんにせよ、さすがに明日は無理だ」

ウメハラ「ときど」

ときど「アイアイサー」

KSK「申し訳ない」

ウメハラ「それじゃあ、よろしく」

ドア「バタン」

KSK「勝手言いやがって……ときどマゴ! 手伝ってくれ!」



757:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 13:49:49.97 ID:I90zLzPa0


マゴ「呼びだしたかと思ったらまたそれかよ!」

ときど「僕らも忙しいんですよねー」

マゴ「そうなんだよ! 御用なんだよ!」

ときど「多忙なんですよね」

KSK「いいからやるぞ! 壁をピンクにするぞ! 

そんでもって配信するぞ!」

マゴ「壁ピンクにする配信のどこがおもしれーんだよ!」

KSK「うるさいぞマゴ! いいから窓開けろ!」

ときど「……」ガラガラ

KSK「あ、そういえばあいつがこっち来てたな」ピッピッピ

電話の相手「あー、KSKさん? 

え? 今からVISION!? きついっすよー」

KSK「いいから来い! 俺のメンツがかかってるんだ!」

電話の相手「お前のメンツなんてもう存在しねーだろ! 

ピザでも食ってろピザでもォ!」

KSK「頼むよー」

電話の相手「しょーがねーなーてめーはよー。

おい金デヴ! VISION行くぞ!」

KSK「ふう……。さすがの今井さんの人脈。

これで視聴者数も貰ったな」



759:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 13:57:26.31 ID:I90zLzPa0


こくじん「うぃーす」

金デヴ「なんかすごいペンキ臭いんだけど」

マゴ「おお! こくじんに金デヴ!」

金デヴ「なにしてんの? 夜食でも作ってんの?」

マゴ「んなわけねぇだろ! ペッティングしてんだよ!」

ときど「ペイントね」

マゴ「いちいちいい気になって訂正してんじゃねえぞときどォ!」

KSK「こくじんと金デヴが来てくれましたー」

チャット欄「おおおおおおおおおお」

チャット欄「こくじんさんいわく、今回豪鬼に有利キャラいないから」

チャット欄「蝿消えとけ」

金デヴ「え? KSKさんはペンキ塗らないんですか?」

KSK「マゴとときどがどうしてもやりたいっていうからさー」

こくじん「嘘付くんじゃねえよ! ぶっとばすぞKSKちゃんよ~」

KSK「……二人もがんばって片付け手伝ってくれ。飯おごるから」



763:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 14:01:55.63 ID:I90zLzPa0


――中野宅――

梓「今日も唯先輩は可愛かったな~」

梓「澪先輩はかっこいいし、ムギ先輩は相変わらずエロいし」

梓「律先輩もイケメンだし、私って勝ち組だよね~」

梓「さてさて、今日もウメスレチェックしないと」

ウメスレ「裏顔きた!」

ウメスレ「今井謝罪」

病院勢「がまはよ謝罪」

梓「あ、顔きてたんだ。見ないと」

KSK『こくじん、そこの塗り甘くない?』

こくじん『こんなもんでいいんだよ! 

あーあ、自慢の一帳羅がピンクになっちまったぜ』

金デヴ『一帳羅って、こく兄Tシャツじゃないですか』

こくじん『みんな、買ってね!』

マゴ『宣伝してんじゃねえよ!』

梓「……またピンクにしてる」



764:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 14:08:13.45 ID:I90zLzPa0


金デヴ『そもそもなんでピンクなんすかぁ?』

KSK『女の子っていったらピンクだろ』

こくじん『ほんっと頭わりいなお前!』

KSK『え? ピンクじゃない? 女の子って言ったら』

こくじん『店内ピンクにしてどうすんだよ! なにがしてえんだよ!』

KSK『ヒーリング効果があるかと思って』

こくじん『ピンクにんなもんあるわけねえだろ! 馬鹿かお前は!』

チャット欄『連絡促しておきます』

チャット欄『誰でしょうか(笑)』

チャット欄『まじで蝿消えろよ……』

ときど『これ、配信する意味あるんですか?』

梓「本当だよね」

梓ママ「梓、早く寝なさいね」

梓「はーい。……今日の裏顔はいいかな」ブツン

梓「寝ちゃおうっと」



765:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 14:17:10.08 ID:I90zLzPa0


――次の日・土曜日――

ウメハラ「それじゃあ、全員揃ったね」

紬「はい。脚本と演出、それと役者は全員揃いました」

さわ子「あら? 大道具の子たちは?」

紬「大道具の人たちは学校のほうが道具があってやりやすいと思うので」

さわ子「なーる。じゃあ、車は一台で大丈夫だったわね」

澪「唯は?」

律「木とかは大道具手伝ってもらってる」

ちか「そのほうがいいよね」

春子「じゃあ、早いところ行こう。どこにあるんですか? その練習する場所」

ウメハラ「言ってなかったっけ? まあ、いいや。西横浜だよ」

律「またあそこか……」

ウメハラ「自由にできるからね」

澪「KSKさん……」

ウメハラ「自由にできるからね」



766:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 14:25:23.28 ID:I90zLzPa0


さわ子「それじゃあ、田井中さん、秋山さん、

琴吹さん、近田さん、野島さん、中島さん、

佐野さんが行くってコトでいいのね」

ウメハラ「はい。それじゃあよろしくお願いします」

澪律紬春子ちか信代圭子「よろしくおねがいしまーす」

さわ子「任されました。みんな、車に乗ってちょうだい」

紬「澪ちゃん、りっちゃん、梅原先生。大丈夫ですか?」

ウメハラ「なにが?」

紬「演技のことです! 先生、結局一度も練習に参加してくれないから……」

ウメハラ「うーん。まあ、大丈夫だと思うんですけどね」

澪「私たちも大丈夫だ。なあ、律」

律「秘密特訓したからな。見つけたんだ! 必勝法!」

春子「へえ、期待してるよ」

信代「先生もがんばってくださいよ!!」バンバン

ウメハラ「ちょ、痛い。痛いから」

信代「がっはっはっは!」バンバン

ウメハラ「何か……丸いね」



767:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 14:46:19.55 ID:I90zLzPa0


――西横浜――

春子「……」

信代「……」

ちか「……え?」

圭子「ここ、ですか?」

ウメハラ「うん。ここ」

ちか「う、売られる……」ぶるぶる

圭子「なにこの黒い建物……」

律「大丈夫だよ! 私たちも一度ここに来たことあるけど、

みんないい人だから!」

信代「だれかいるの!?」

澪「三人ほど」

ウメハラ「ちょっと馬鹿だけど、大丈夫だよ」

紬「馬鹿って……」

金デヴ「お! 梅原さん! いらっしゃい!」

律「知らない人だー!!」



768:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 15:03:47.67 ID:I90zLzPa0


金デヴ「あ、この子たちが例の生徒たち? どうぞどうぞ」

澪「あ、あの……」

金デヴ「なんか怖がられてるんですけど」

ウメハラ「そりゃあそうだろ」

金デヴ「ホントにここ、イメージわるいですよね」

ときど「おう、いらっしゃい」

紬「お邪魔します」

澪「またピンクになってる……」

春子「怪しい……」

KSK「ぐおー」ZZZ

マゴ「いらっしゃーい」

こくじん「おおお!!!! みんな可愛いなおい!!!!!」

澪「!?」びくぅ!

ウメハラ「こくじん、ちょっと静かにして」

こくじん「あっはっはっはっは!!!!」



770:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 15:16:03.78 ID:I90zLzPa0


紬「それじゃあ、早速練習を始めましょう」

マゴ「なになに? なにすんの?」

澪「演劇です。ロミオとジュリエット」

マゴ「すげええ! バンド以外にもそんなこともすんのかよ高校生!」

ときど「面白そうだね」

金デヴ「ロミオとジュリエットってどんなやつだっけ?」

マゴ「そんなことも知らねえのか!? 

お兄ちゃんのことが大好きな12人の妹たちの物語だよ!」

こくじん「それシスタープリンセスじゃねえか!」

金デヴ「2D神だなぁ」

マゴ「うわあああああああ!!!!」

紬「シーン1いくよー。梅原先生も準備してー」

ウメハラ「……うん」

こくじん「ウメハラも出るのかよ!!」

KSK「え? なになに? ウメハラも劇やるの?」



775:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 15:41:48.48 ID:I90zLzPa0


紬「アクション!」

澪「ああジュリエット! キミはどうしてジュリエットなんだい?」

律「ああロミオ! あなたはどうしてロミオなの?」

圭子「出来てる……」

信代「澪が律の真似をして、律が澪の真似をしてるわけ?」

春子「ややこしい……」

金デヴ「けっこう上手じゃない?」

ときど「そうだね。……お、ウメさんの出番」

ウメハラ「おのれモンタギューそこに直れ」

こくじん「……」

マゴ「……」

KSK「ぶわっはっはっはっは! ウメハラお前下手すぎるだろ!!!!」

こくじん「誰だよこいつを神って言った奴は! 

誰だよ! ぶっ殺してやるよ俺が!」

KSK「配信してやる! この模様を配信してやる!」

ウメハラ「ときどー」



777:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 15:45:30.55 ID:I90zLzPa0


KSK「……なんか、すいませんした。調子に乗って申し訳ない」

ときど「俺は自分を弱いとは言わない。なぜならば――」

KSK「やめてくれときど! 頼む!」

マゴ「数多の屍ー」

KSK「マゴおおおおおおおおお!!!」

紬「でも梅原先生。もう少し感情をこめてください」

ウメハラ「そう? けっこううまいと思うんだけど」

こくじん「自分でそう見えんのかよ! 

棒読みしてるだけじゃねえか! そういう演目じゃねえからこれ!」

ウメハラ「うーん」

澪「大丈夫ですよ梅原先生。練習すればなんとかなります」

ウメハラ「ありがとう」

金デヴ「本当に梅原さんが先生になってる」

マゴ「意外だよなぁ。結構坂についてるし」

律「板じゃない?」

マゴ「まじで? りっちゃんは国語の教師?」



780:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 15:54:11.33 ID:I90zLzPa0


ウメハラ「うーん。じゃあ、練習しないとね」

マゴ「あのさー、ウメハラは自分が役になったつもりでやってる?」

ウメハラ「言われてみればやってないかも」

マゴ「俺的には、アイツに発声とか教えてもらった方がいいと思うんだよね」

ウメハラ「誰?」

マゴ「大貫」

ウメハラ「ないわ」

マゴ「そう言うとは思った」

ときど「いや、でも発声は大事ですよ」

澪「そうですよ。発声は大事です」

ウメハラ「うーん……背に腹はかえられないか」

マゴ「どういう意味?」

ときど「仕方ないってこと。前にも教えたよね」

KSK「よし、そうと決まったら呼ぶか。

バーサスにいるだろうから、すぐ来るだろ」

こくじん「あいつまたサードに戻ったのかよ」



781:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 16:04:36.35 ID:I90zLzPa0


律「なんか、色々大変なことになってごめんな」

春子「いいって。むしろ大人にアドバイスをもらえると参考になる」

律「そう言ってもらえてよかったよ」

さわ子「梅原先生は発声練習するから、

先生の出番じゃない部分を練習してみれば?」

紬「そうですね。そうしましょう」

澪「律っぽく律っぽく……」

律「澪っぽく澪っぽく」

KSK「大貫? 今すぐVISIONに来てくれない? 

ウメハラが用事あるってさ」

ヌキ「まじで!?」

金デヴ「はやっ!」

ヌキ「ウメちゃ……ウメハラ! どうした!」

ウメハラ「発声を教えてくれない?」

ヌキ「なんでかはわからないけどお安い御用だ! 

発声は声を出すんじゃない! 吐き出せ! 

空気砲のように遠くへ!」

ウメハラ「なにを言ってるかわからないが、

何を言おうとしているのかはわかる」

紬「なんだか、とってもいい劇になりそう!」



785:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 16:49:48.87 ID:I90zLzPa0


――そうして・文化祭前日の教室――

澪「……ふぅ」

紬「カット! 今のはよかったよ!」

唯「すごい! なんだか本物のロミオみたいだった!」

律「たくさん練習したもんなー」

澪「り、律だって……ホンモノのジュリエットみたいで可愛かった……」

紬「うふふふ」ぽわー

律「は、恥ずかしいこと言うな!」

さわ子「衣装もできたし、あとは明日のためにみんなは帰りなさいね」

クラス「はーい」

律「いやあ! いい文化祭になりそうだな!」

ウメハラ「……」

律「あれ? ウメちゃん。緊張してんの?」

ウメハラ「いや、キミら軽音部の練習は?」

律澪紬唯「……あ」



796:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 17:52:22.17 ID:I90zLzPa0


――部室――

梓「――――」じゃかじゃん

梓「……大丈夫かな」

梓「誰も来ないし……みんな、やる気ないのかなぁ」

憂「大丈夫だよ梓ちゃん! きっとみんな来てくれるよ!」

梓「唯先輩、家ではなにしてるの?」

憂「木の練習! ずっとじっとしてるんだよ! 可愛いよねぇ!」

梓「あはは……」

憂「お姉ちゃんが大人しくしてくれてるお陰で、

かなり家事がはかどるよ!」

梓「そうなんだ。唯先輩、練習してないんだ……」しょぼん

ドア「がちゃ」

梓「!?」

こくじん「ちーす」

梓「こ、こくじんさん!?」

憂「?」



797:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 17:58:07.50 ID:I90zLzPa0


こくじん「俺のこと知ってんの!? 嬉しいなあ!」

梓「それは……有名な方ですから」

こくじん「ウメハラから聞いたよ。全然練習出来てないんでしょ?」

梓「はい……。みんな、クラスの出し物に夢中で」

こくじん「実は俺さあ、ギター弾けるんだよね」

梓「そうなんですか!?」

こくじん「ホントホント。楽譜ちょうだい」

憂「これです」

こくじん「ふんふん」

梓(まさかこくじんさんがこんなところに来てくれるなんて……

それにギターまで)

憂「やったね梓ちゃん!」

梓「うん!」

こくじん「じゃあ、早速合わせるよ……せーの」

梓「――」じゃかじゃか

こくじん「ジェッパ!!」バキっ



800:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 18:03:18.28 ID:I90zLzPa0


こくじん「ぜんっぜんわかんねえ! 

俺、ギター弾けたらモテると思って

ギター買っただけだから全然弾けねえ!」

梓「!?!?」

こくじん「あのオイル野郎! 

勝手に俺をギターキャラにしやがって! 許さん!」

憂「え!?」

こくじん「帰ります!」

ドア「がちゃ」

こくじん「うわっ!」

ウメハラ「何を言ってるんだお前は梓と練習しててくれって言ったのに、

ギター壊しやがって。不審者として職員室につきだしてやろうか」

こくじん「神様ァァァ! それだけはああああ!!!」

唯「あずにゃん!」

梓「唯先輩!」

唯「ごめんねあずにゃん。私たち、頑張るからね。

最高の文化祭にしようね!」

梓「は、はい!」

こくじん「また一つの団体をまとめてしまった」



803:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 18:07:16.59 ID:I90zLzPa0


律「うんうん。いい話だった」

澪「とりあえず、劇のことは今は忘れて練習しよう!」

紬「そうね! 明後日のライブは一番いいライブにしよう!」

唯「おー!」

こくじん「ホッヒヒ!」

ウメハラ「こくじんはちょっと静かにしてて」

こくじん「俺だってギター弾けるんだぜ? アドバイスしてやるよ!」

梓「あの、騒ぐのはいいんですけど……アドバイスされると逆に……」

こくじん「おう!」

唯「あのお兄さんは?」

澪「こくじんさんだよ。すごく有名な人なんだ」

憂「そうなんですか?」

梓「スト3サードならトップクラスの人だよ。トークも面白いんだ」

唯「へえー」

こくじん「さあさ! 俺を気にして演奏してくれ!」



813:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 19:11:40.10 ID:I90zLzPa0


唯「よぉし」

澪「じゃあ、まずはU&Iからいこう」

紬「夏休み、アメリカから帰ってすぐに唯ちゃんが作った詞に曲をつけたアレね」

梓「はい!」

律「いっくぞー!」

ウメハラ「と、その前に……」

唯「ん?」

ウメハラ「憂、ちょっと席を外してもらっていい?」

憂「え? なんでですか?」

ウメハラ「この曲は、ライブで聴いて欲しいんだよね。だから、ね」

憂「わ、わかりました! それじゃあ、頑張ってね! お姉ちゃん!」

唯「おー!」

澪「私たちは?」

ドア「ばたん」

こくじん(あの子可愛いな。っていうか女子高に入れるとは思わなかったぜ。ホッヒヒ)



814:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 19:18:58.50 ID:I90zLzPa0


梓「久しぶりにいい練習が出来ましたね!」

唯「そうだねぇ。長らくほったらかしにしてごめんね。ギー太!」

澪「エリゼべスも、ごめんな」

梓「私のむったんはずっと一緒でした!」

律「あ、梓のギターはむったんっていうのか!」

梓「ムスタングだからむったんです」

紬「明日はいよいよ学祭ね。梅原先生も頑張りましょう!」

ウメハラ「それはもちろん。梓のクラスはなにやるの?」

梓「普通に喫茶店です。でも、結構制服が可愛いですよ」

こくじん「ほうほう」

紬「……」

律「どうした?」

紬「……こんな楽しい時間が、ずっとずっと続けばいいのに」

澪「……そうだな」



816:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 19:23:00.70 ID:I90zLzPa0


唯「最後の高校生活かぁ」

律「早いもんだな」

こくじん「高校生の時は一番楽しかったな」

ウメハラ「俺の場合は高校ほとんど行ってないけどね」

こくじん「まじで!?」

ウメハラ「さぼってゲーセンか、

行ってもヴァイパイアのことしか考えてなかった」

唯「うらやまー」

ウメハラ「あれはあれでいいとは思うけど、

普通に勉強したほうがいいでしょ。実際」

こくじん「それは言えてる」

紬「……あ。私、ここでお別れです。じゃあ、また明日ね」

律「じゃあなー」

ウメハラ「ムギの脚本。すごくいい脚本だよね」

澪「はい。まるで、本物に会ってきたみたいな」

ウメハラ「曲を作るのも上手いし、間違いなくそういう才能があるよね」

唯「だねー。あ、私とあずにゃんももここでお別れだね。じゃ!」



817:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 19:26:18.38 ID:I90zLzPa0


澪「明日も頑張ろうな」

唯「うん!」

律「あれ? こくじんさんは名古屋ですよね。どうしてここに?」

こくじん「そりゃあ文化祭見に来たに決まってるでしょ! 金デヴも来てるよ」

澪「そうなんですか! それじゃあ、明日は頑張らないとな!」

律「言われなくてもそうするぜ!」

澪「その意気だ! それじゃあ、私たちもこっちなんでさようなら」

こくじん「おう!」

澪律「……」とことことこ

こくじん「……ウメよォ」

ウメハラ「ん?」

こくじん「あのこと、考えてくれてるか?」

ウメハラ「……うん。考えてる」

こくじん「格ゲーの未来のために、頼むぜ?」

ウメハラ「わかってる。もう、逃げないよ」



818:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 19:30:36.09 ID:I90zLzPa0


――次の日・教室――

クラス「ざわざわ――――!」

姫子「ガムテとって!」

ちずる「あれ? さわ子先生は?」

ちか「私捜してくる!」

エリ「シーン7のあれはどこにあるのー?」

信代「足元がお留守だよ!」

エリ「あった!」

文恵「生焼けだけど他のクラスから焼きそば持ってきたよ!」

いちご「生焼けじゃだめじゃん」

唯「この木、もう少しアクセントをつけようよ!」

アカネ「意味がわからない」

和「ちょっと生徒会行ってくるね!」

美冬「大吾先生がいない!」

澪「なにぃ ! だいご が いない !」



819:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 19:33:08.47 ID:I90zLzPa0


律「とうとう逃げたか!」

エリ「まずくない!?」

文恵「ご、ごめんね?」

エリ「いや、焼きそばじゃないよ!」

圭子「こうなった代役?」

姫子「そんな時間ないよ!」

唯「木Gと兼任で!」

紬「それはやめて!」

風子「さ、捜してくる!」

澪「まさか直前になっていなくなるなんて……」

律「まったく。ビーストの名が泣くぜ」

ちか「さわ子先生呼んできたよ!」

さわ子「――」

信代「魂出てるー!!」



822:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 19:35:43.59 ID:I90zLzPa0


さわ子「い、生きてるわよ……衣装も、でき、できた……」

曜子「秋山さん! 早速衣装着て!」

澪「で、でも――」

曜子「早く!!!」

澪「は、はいぃぃ!」

律「ムギ、手伝ってくれ」

紬「了解っ」

唯「姫ちゃん、木をはめるのを手伝って!」

姫子「はいはい」すぽっ

唯「どうかな?」

姫子「似合いすぎて驚いた。アンタ、木役の天才よ」

唯「ありがとう!」

和「あら? こんなところに木が」

唯「和ちゃん! ちゅー!」

和「そうなんだ。じゃあ私、ちょっと見回ってくるね」



824:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 19:40:00.27 ID:I90zLzPa0


――講堂――

進行「以上、1年3組の演劇『スティールボールラン』でした。

次は3年2組の演劇『ロミオとジュリエット』です」

唯「結局、ウメちゃん来なかったね」

しずか「私たちが無理言ったからだよね……」

澪「でも、やるしかないよ! みんな!」

律「よし、円陣組むぞ!」

ウメハラ「うん」

澪「おう!! って! いつのまに!」

ウメハラ「いや、身体を洗いすぎた」

律「そ、そうか! じゃあ、いっくぞー!」

クラス「おー!!!!」

紬「早く着替えてください! あっち向いてますから!」

ウメハラ「う、うん」

ロ澪「傷ついたものを笑うのは傷ついたことのない者だ――」



826:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 19:43:36.39 ID:I90zLzPa0


ウメハラ「おのれ!」

ちか「ぐぐぐ……」

憂「――なんか、すごいいい出来ですね」

さわ子「梅原先生も素敵……」

梓「木って、顔出す意味あるんですか?」

純「それは言うな」

こくじんマゴときどKSK金デヴ「―――――――――」

←笑いをこらえている

ヌキ「ウメちゃん……」うっとり

ロ澪「ああジュリエット! キミはどうしてジュリエットなんだい?」

律「ああロミオ! 貴方はどうしてロミオなの!?」

恵「秋山さん可愛い秋山さん

かっこいい秋山さんビューティフル秋山さん――――」

唯(くしゃみが出そうだよ……)

梓(あぶなっかしー!)

憂(お姉ちゃん可愛い!)



829:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 20:00:06.54 ID:I90zLzPa0


律「ああロミオ! どうして私の分の毒を残していてくれなかったの!」

ロ澪「――」

律「待っていてロミオ! 貴方のもとに、私ももうすぐ――」ぐさっ

律「――」バタリ

梓「……すごい。二人ともまるで本物のロミオとジュリエットみたい」

憂「上手だよね。お姉ちゃん」

KSK「――うぅ」←泣いてる

マゴ「――くそぅ。ジュリエットぉぉ」←号泣してる

さわ子「すごくいい劇だったわ」

進行「以上、3年2組の演劇『ロミオとジュリエット』でした。

次は3年3組の合唱『ポルノグラフィティ』です」

澪「……ふう」がくり

律「ああ。緊張した」

紬「みんな! 本当にすごい劇だったわ! 

私、こんなすごい劇の脚本書けて幸せ!」

しずか「お墓も見つかってよかったー」



830:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 20:03:46.42 ID:I90zLzPa0


澪「それじゃあ、私たちはこれから軽音部のほうに行くよ」

しずか「うん。がんばってね」

唯「ありがとー!」

律「それじゃあ、行こうぜ! 梓が待ってる!」

紬「うん!」

ウメハラ「……」

姫子「先生も、お疲れ様です」

ウメハラ「う、うん。ありがとう」

姫子「?」

ウメハラ「そ、それじゃあ俺も軽音部行ってくるよ」

信代「力仕事は私に任せろー!」ビリビリ

潮「やめて!」

憂「梓ちゃん純ちゃん、頑張ってね」

梓「うん! クラスのほうはお願いね」

純「ジャズ研もいいもの見せるからね!」



831:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 20:09:22.78 ID:I90zLzPa0


――部室――

梓「ロミオとジュリエットすごかったです!」

澪「ありがとう。ちらっと見たけど、梓の制服も可愛かったよ」

梓「えへへー」

唯「あずにゃーん」ぎゅっ

梓「な、なにするんですか!」

唯「今日は泊まり込みだよー」

梓「え? 大丈夫なんですか!? 許可は――」

さわ子「すでにとってあるわよー」

律「おお! 初めて顧問らしいことしたな!」

さわ子「なんだってー?」ぐりぐり

ウメハラ「ハハハ」

さわ子「!?」

さわ子「……りっちゃん。おいたはだーめ」

律「きもちわるい」



833:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 20:12:47.00 ID:I90zLzPa0


唯「でも、これでたくさんたくさん練習できるよー」

梓「は、はい……」

澪「よーし! 早速練習だ!」

律「おー! やる気でてきたー!」

紬「疲れたらケーキもあるわよー」

ウメハラ「うんうん」

さわ子「……いいですね。高校生って」

ウメハラ「はい」

さわ子「私たちも、あんな時期があったんですよね……」くてん

ウメハラ「――?」

さわ子「……すー」ZZZ

ウメハラ「……」

ウメハラ(いい匂いがする)



837:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 20:15:49.36 ID:I90zLzPa0


澪「夜になったな」

律「そろそろ休憩するか」

梓「そうですね。ムギ先輩、手伝います」

紬「ありがとう」

さわ子「あ! 寝ちゃった! これからあなた達の衣装作るのに!」

ウメハラ「うわっ!」

ドア「がちゃん!」

律「……またろくでもない衣装作る気じゃあ……」

ウメハラ「……俺もちょっと用事があるから抜けるよ。買い出しもしてくる」

澪「あ、ありがとうございます」

ドア「がちゃん」

唯「……なんか、徹夜ってわくわくするね!」

ドア「がちゃ」

和純「お邪魔します」



840:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 20:20:34.35 ID:I90zLzPa0


唯「あ、和ちゃん! ちゅー!」

和「引っ叩くわよ」

唯「ああん! 和ちゃんのいけずー」

梓「純もどうしたの?」

純「一緒に帰ろうかなと思って」

梓「私たちは徹夜だよ」

純「そんなのずるい! 私たちは普通に帰るのに!」

澪「和はどうしたんだ?」

和「暇になったから、ちょっと見に来たのよ。結構徹夜の人も多いのよ?」

律「へー。二人ともケーキ食べる?」

和「いただくわ。……だってほら。徹夜の作業って楽しいし」

純「私も貰います」

紬「そうなんだー。なんだかワクワクしちゃう!」

唯「このまま朝まで一直線だね!」



841:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 20:24:32.99 ID:I90zLzPa0


紬唯「――くー」ZZZ

律澪梓和「寝たああああああああああああああああああああ!!!!!」

澪「まだ2時だぞ!」

律「全然徹夜じゃねえ! ただの夜更かしだ!」

梓「唯先輩! ムギ先輩!」

和「……唯らしいわね」

澪「……これが軽音部らしいのかもな」

律「私たちも寝ちゃおう。うん」

梓「和先輩も一緒に寝ませんか?」

和「いいわね。もう仕事もないし」

唯「くー」ZZZ

紬「すー」ZZZ

梓(そうして、文化祭の夜は明けていきました)



843:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 20:30:20.92 ID:I90zLzPa0


――朝――

ドア「がちゃん!!」

さわ子「出来たわ! 衣装!!」

唯澪律紬梓「ぐーぐー」ZZZ

さわ子「スルーはやめて!」

律「……うう」ぐらんぐらん

さわ子「このTシャツよ! 見なさい!」

律「ん……え!」

澪「まともだ……」

紬「可愛い……!」

唯「やったねさわちゃん!」

梓「それじゃあ、準備しましょう!」

律「おー!」

澪「梅原先生、帰ってこなかったな」

紬「どうしたんだろ……」



844:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 20:40:55.50 ID:I90zLzPa0


――講堂――

和「次は軽音部『放課後ティータイム』の演奏です」

唯「それじゃあ、いくよ」

澪「曲順の紙忘れるなよ」

唯「あれ? どっかいっちゃった」

律「おい!」

紬「ま、まあなんとかなるわよ」

梓「しょうがないですね。唯先輩は」

さわ子「みんな、頑張ってね」

唯「はーい!」

澪「格ゲーのみんなも来てるみたいだ」

律「それじゃあなおのことしっかりやらないとな!」

緞帳「がー」

観客「わああああああああああああ!!!」

唯澪律紬梓「うわあ――――」



846:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 20:43:33.59 ID:I90zLzPa0


信代「放課後ティータイムー!」

潮「唯ー!」

圭子「がんばってー!」

唯「みんなマッドキャッツのTシャツ着てる!」

さわ子「あれ?」

澪「梅原先生だ!」

ウメハラ「……」にこり

律「粋な計らいだぜ!」

紬「それじゃあ、頑張りましょう!」

梓「はい!」

唯「こんにちはー! 放課後ティータイムです!!」

マゴ「うっひょおおおおおおおおおおお!!!!」

ときど「素晴らしい!」

唯「いくよ! りっちゃん!」

律「1・2・3・4・1・2・3!!」カンカン!



849:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 21:03:08.09 ID:I90zLzPa0


澪「……なんか、すごかったな」

律「本当。Tシャツのサプライズで全部吹っ飛んだ」

唯「うん」

紬「そうだね」

梓「これで、先輩たちの学祭は終わりですね」

唯「うん」

律「……梓」

梓「え?」

律「頼んだぞ。軽音部」

梓「……はい」

紬「梓ちゃん」ぎゅ

梓「にゃっ」

紬「明日からは、梓ちゃんの軽音部よ。がんばってね」

梓「……はい」



850:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 21:05:56.38 ID:I90zLzPa0


――1月――

梓「――でも、普通に部室には来るんですね」

唯「だってここのほうが勉強しやすいもーん」

紬「そうよそうよ」

律「もしかして、梓ちゃんは私たちがいないほうがいいのかなー?」ぐりぐり

梓「律先輩はいらないです」

律「中野ぉ!」

澪「でも、ごめんな梓。邪魔しちゃって」

梓「いいですよ。私も一人じゃさびしいですから」

唯「ありがとー! ……でも、勉強はわからないよ」

律「同じく」

澪「そりゃあ、文化祭直前になって進学に決めたんだから

勉強はきついだろうな」

唯「なんとかしてよウメちゃん先生!」

ウメハラ「……心辺りがあるんだけど」

律「またか」



857:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 21:14:41.74 ID:I90zLzPa0


――その夜・西横浜のある廃墟――

ウメハラ「そういうことだからよろしく」

KSK「一年で3度も壁をピンクにしろってのか」

ウメハラ「ピンクにしろって誰が言ったんだよ」

KSK「女の子はピンクが好きだからな」

ウメハラ「本当に馬鹿だな」

ときど「ウメさん、勉強なら――」

ウメハラ「うん。VISION塾でも開校しようかなと」

マゴ「俺も掛け算くらいなら教えられるぜェ!」

ウメハラ「うん。ちょっと静かにしてて」

KSK「なるほど。先生はときどで、俺は場所を提供しろってのか」

ウメハラ「そうそう。とりあえず、明日に軽音部の子たちが来るから。

あと、先生はあと一人呼んでおく。じゃ」

ドア「バタン」

KSK「くっそおおおおおおおお!!!! 

マゴォ! ペンキ持ってこい! 配信だ!」

マゴ「うるせえ」



861:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 21:18:05.43 ID:I90zLzPa0


――次の日――

澪「それじゃあ、よろしくお願いします」

ときど「どんどん質問してね。あ、問題集はこれだから」

梓「私の勉強も見てくれていいんですか?」

ときど「問題なし!」

ウメハラ「そろそろもう一人の先生が来ると思うんだよね」

ドア「がちゃ」

がまの油「こんにちはー」

KSK「がまさん!」

がまの油「なんかウメハラくんに呼ばれてきたんだけど、

勉強教えるってなんのこと?」

ウメハラ「俺の生徒に勉強教えてほしいんだよね」

がまの油「なーるほど。大丈夫大丈夫」

ときど「ももちとチョコさんも来るって聞いたんですけど」

がまの油「あいつらはなんかディズニーランド行ったよ」

マゴ「あの言い訳ネクタイ爆発しろ」



868:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 21:28:40.53 ID:I90zLzPa0


律「ここなんだけど」

ときど「どれどれ?」

唯「この方程式の解き方がわからないんです……」

がまの油「あー、これはねー」袖ふりふり

澪「唯も律も、やる気出てるみたいだな」

紬「環境が変わったからかしらね」

マゴ「あのさー、なんで俺も問題集やらされてんの?」

KSK「お前はもっと教養を持ってもらわないと困る」

マゴ「あー、はいはい。なるほどねー」

ウメハラ「……大丈夫?」

ときど「高校生の問題なら問題ないっすよ!」

ウメハラ「そうか。ありがとう」

唯「えーと。砂糖の丘は……」

がまの油「スゲー減る! じゃなくてシュガーヒル」

梓(まさかがまさんにも会うことになるなんて。

がまさん素晴らしい)



869:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 21:33:44.28 ID:I90zLzPa0


ときど「じゃあ、最後に

このときどのマーダーフェイステストをやって終わりにしよう」

がまの油「まいんちゃんと」

唯「ん?」

がまの油「なんでもないですよー」袖ふりふり

ときど「じゃあ始めて」

澪(結構難しいけど、すごい面白い問題だ)

律(どんどんやりたいと思える!)

マゴ(あー、この字はなんて読むんだ? 

難しい漢字使っていい気になってんじゃねえぞ)

唯(明日もここに来たいよ!)

紬(この塾なら、大学にも受かりそう!)

梓(ときどさん素晴らしい)

ウメハラ(そういえば、特定の生徒にこんなことしていいのかな)

KSK(この壁塗りなおすのに、また2カ月……。

いや、3カ月はかかるな。ゆっくりやろう)



872:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 21:39:24.45 ID:I90zLzPa0


――そして2月――

唯「ついに明日が入試だね!」

ときど「唯ちゃん頑張ったから、大丈夫だよ」

がまの油(まさか1カ月もいさせられるとは思わなかった)

KSK「じゃあ、みんなもがんばってね」

マゴ「俺もかなり勉強できるようになったぜ! 

エジソンはダイナマイト作ったんだよな!」

ももち「え?」

マゴ「てめっ! 言い訳ネクタイ! 今までどこに行ってやがった!」

チョコ「東京巡りです」

ももち「はい」

マゴ「ネクタイ(私服)締めんぞコラ」

がまの油「明日は寝坊とかしないようにね。俺たちはそろそろ帰ろう」

チョコ「えー。まだラーメン二郎行ってないのにー」

梓「今からでも行きますか?」キラン

ときど「関内も近いですからなー」



874:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 21:43:01.34 ID:I90zLzPa0


チョコ「えっと、遠慮させてもらいます」

マゴ「自分で言った言葉くらい処理しろよ!」

チョコ「……」ピイイイ

唯「あ! マゴさん泣かせた!」

がまの油「マゴォ……」

マゴ「じょ、冗談だよ! な? 飴ちゃんあげるから。な?」

ウメハラ「ハハハ」

KSK(うちの壁の塗料、きっとミルフィーユみたいになってるんだろうな)

澪「あの、本当にありがとうございました」

がまの油「いいっていいって。今度は名古屋に遊びに来なよ。

美味しいもの食べさせてあげるから」

紬「ありがとうございます」

律「気をつけて帰ってください」

がまの油「うんうん。みんなもね」

唯「がまさん! またね!」

がまの油「おう! じゃあね!」ブロロロロ



879:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 21:49:24.63 ID:I90zLzPa0


――1週間後・職員室――

先生「それじゃあ梅原先生。あの件は――」

ウメハラ「はい。申し訳ありません」

ドア「がちゃ」

唯「ウメちゃん先生!」

ウメハラ「ん? どうだった? 合格発表」

澪律紬「――」

ウメハラ「全員いるな。よかった。おめでとう」

唯「さわちゃん先生は?」

ウメハラ「……さあ?」

紬「でも、これでみんな同じ大学だね! やったね!」

律澪「ああ!」

ドア「がちゃん」

ウメハラ「……山中先生、泣いてるところ。

見られないでよかったですね。やっぱり、いいものですか。

1年のころから面倒見てる子の合格は」

さわ子「先生も、もうすぐ、わかるわよ……」ぐしゅ……



881:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 21:53:10.20 ID:I90zLzPa0


――部室――

唯「いやあ! よかったよかった!」

律「そうだなー! これで私たちも大学生だ!」

澪「うんうん」

紬「ようやく肩の荷もおりました!」

梓「本当に、みなさんおめでとうございます!」

唯「聞いたよあずにゃん。私たちのためにお賽銭してくれたんだって? 

可愛いねえ」

梓「だ、誰から聞いたんですか!?」

唯「憂から聞いたんだ~」

梓「もう! 憂!」

憂「ういだよー」

澪「憂ちゃんも、お守りありがとう。すっごい効いたよ」

憂「えへへ。がんばって作りましたから」

律「あとでVISIONに報告しに行こうぜ! 

ときどさんにも挨拶しないと!」

唯「そうだね! 今から行こう!」ダダダッ



882:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 21:58:33.80 ID:I90zLzPa0


――西横浜のある廃墟――

唯「とき――」

律「ちょっと待て。なにか話してる」

澪「?」

ときど「ウメさんのあれ、そろそろ決めないと」

KSK「だな。今年度も終わりだから、進めないと」

稲葉さん「生徒の子たちからは、

先生を取っちゃう形になるけどね……」

KSK「それだけは、心が痛むよな」

ときど「ウメさん、かなり慕われてましたからね」

KSK「うん。特に軽音部の子たちにとっては大事な顧問だから」

ときど「……でも、ウメさんは決めたんですよね」

稲葉さん「うん。だから、梅原くんのために早くあの件を進めよう」

KSK「……そうだね」

紬「……え?」

梓「これって……先生が……いなくなっちゃうってこと?」



883:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 22:04:24.93 ID:I90zLzPa0


唯「――!」

ドア「がちゃ!」

KSK「!?」

澪「唯!」

唯「今の話、どういうことなんですか?」

ときど「唯ちゃん!」

稲葉さん「……聞いてしまったのかい?」

紬「ごめんなさい。盗み聞きしてしまって……」

KSK「隠していても仕方ないか。

……でも、出来ればクラスのみんなには

内緒にしておいてほしいんだ」

律「……わかりました」

KSK「今、日本の格闘ゲームは大きなうねりと共に動き始めているんだ」

梓「……」

KSK「この流れを止めるわけにはいかない。

だから、俺たちは日本のプロリーグに向けて動き出している。

もちろん、その中心は梅原大吾。キミたちの先生だ」

KSK「国内のプロリーグともなると、人の目は集まる。

だから、先生はできなくなるんだ。分かってほしい。

大人の事情に、君たちを巻き込むことになってしまって、

本当にごめん」



885:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 22:12:17.98 ID:I90zLzPa0


澪「……梅原先生も、それは」

KSK「合意してくれた。今年一杯で、先生を退職すると思う」

澪「……そう、ですか」

稲葉さん「それでも、彼はギリギリまで渋っていたんだ。

教師という職に、誇りと生きがいを覚えたんだろう。

国内の大会で負けが続いた梅原くんは、足を洗うことも考えた。

だから教師になったんだ」

KSK「でもね。そうはいかなかったんだ。

4月ごろは中途半端にゲームをしていた。

それを世界選手権に行こうという気持ちにしたのは他でもない。

梓ちゃんの言葉なんだ」

梓「――!」

ときど「もっとふてぶてしく、もっと図々しく、いつだって強いビースト」

梓「あ」

ときど「その言葉らしくあろうと、ウメさんは決めたんだ」

KSK「鈍ってしまった牙を磨ぐために、

昼は学校でも夜は一晩中ゲームをしていたんだ」

稲葉さん「そして世界選手権の優勝。

国内のトッププレイヤーも参加した大会で優勝したんだ。

もう、誰にも彼を止められない。

止められるとしたら本人だけだった」

ときど「そう。最後の最後まで悩んだウメさんは、

格闘ゲームの道を選んだ」

ウメハラ「でもそれは。決して生徒たちを捨てたんじゃない」



890:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 22:17:45.20 ID:I90zLzPa0


KSK「ウメハラ!」

ウメハラ「俺は確かにプロリーグに参加する。

でも、それは決して学校が厭になったからなんかじゃあ。

決して、ない」

律「でも……」

ウメハラ「マトモに高校生活を送らなかった俺が、

こんなに楽しい高校生活を送れたんだ。

すごく、素晴らしい1年だった。

だからこそプロである以上は前を見る。

いつだって、俺はそうやってきたんだから」

稲葉さん「……梅原くんにとって、君たちは大事な生徒なんだよ」

ウメハラ「夏は、みんなにいいところを見せたくて

アメリカに連れて行った。今度は、俺の生徒たち皆に、

いいところを見せたくなったんだ。

勉強ばかりに縛られて、

つまらない大人になんてならないで欲しい」

唯「――あ」

ウメハラ「俺は確かに、学校では不良生徒だったかもしれない。

でも、俺は同級生だったどんなやつよりも

『ビッグ』になったと思ってる」

紬「……」ぐすん

ウメハラ「あと一歩なんだ。最後まで、やらせてほしい」

梓「……せんせぇ……」

ウメハラ「あと1カ月だけど、よろしくな。放課後ティータイム」



891:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 22:21:18.89 ID:I90zLzPa0


――帰り道――

唯「……」ぐすん

澪「……」ぐすっ

律「……」めそめそ

紬「……」うるうる

梓「……」ずるずる

澪「梅原先生……」

紬「このこと、さわ子先生は知ってるのかな」

梓「聞いてみますか?」

唯「やめとこう。秘密にしといてって言われたんだから」

律「そうだな。私たちにできるのは、あと1カ月、

ウメちゃんに私たちの先生でよかったって思わせるしかないんだから」

澪「でも、どうやって」

律「……考えがある」

唯澪紬梓「考え……?」



896:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 22:26:04.20 ID:I90zLzPa0


――そして、卒業式の日を迎えた――

姫子「今日で終わりだね。唯」

唯「うん。でも、なんだかそんな感じしないね」

姫子「そりゃあそうだよ。今日が世界の終わりじゃない。

地球は今日もいつもの日曜日だよ」

和「……ねえ、唯」

唯「ん?」

和「今日、一緒に帰りましょう」

唯「……うん」

和「唯は、私といて楽しかった?」

唯「……和ちゃんのばーか。楽しくなかったら、14年も一緒にいないよ」

和「――ありがとう」

エリ「この色紙、書いて。さわ子先生と大吾先生へ送る言葉」

和「うん。わかったわ」

唯「私、先にウメちゃん先生の書くね」

和「じゃあ、私はさわ子先生のを」



897:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 22:31:07.76 ID:I90zLzPa0


澪「律」

律「んー?」

澪「今日で、高校生活が終わるんだな」

律「そうだぞ。澪ったらひどいよな。文芸部に入ろうとしてさ」

澪「だって……」

律「でもいいよ。今、澪はこうして私の側にいる。隣にいる。

それだけで、いいよ」

澪「……臭い台詞だな」

律「いいじゃん。そういう日なんだから」

澪「ハハ。それもそうだな」

律「……わり。ちょっとこっち見ないで」

澪「おいおい。まだ、卒業式も始まってないんだぞ」

律「……」

澪「まったく。しょうがないな。りっちゃんは」ぎゅ

律「――離れたく、ないよぉ……さわちゃんとも、

ウメちゃんやクラスのみんなと、

ずっと、ずっと一緒にいたいよぉ……」

澪「……私は、一緒にいるよ。

だから、大丈夫。大丈夫だよ」なでなで



900:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 22:37:54.52 ID:I90zLzPa0


さわ子「それじゃあ、卒業生のみんなは在校生から

花をつけてもらってね」

クラス「はーい」

さわ子「……どうしたの? ムギちゃん」

紬「……」ぎゅっ

さわ子「ちょっと、どうしたの!?」

紬「先生が、顧問で、先生が担任で……先生が先生でよかった……」

さわ子「……なぁに? それ」

紬「私、最初は合唱部に入りたくって……。

でも、でもりっちゃんたちに誘われてよかった。

唯ちゃんや澪ちゃん、梓ちゃんに出会えたんだもん」

さわ子「うんうん」

紬「その中でも、さわ子先生が顧問になってくれて……

そうじゃないと、

私たちは部活として認められなかったんですもの。

吹奏楽部も大変なのに、ありがとうございます」

さわ子「……ムギちゃん。私が私でいられる場所は、

どんどん減っているの。大人になるってことは、

素でいられる時間が短くなって、

仮面を被っている時間が長くなるってことなんだから。

――でもね、あなたたちは私が持ってる、

数少ない仮面を被らないでいい場所なんだから。

私の大事な生徒で、私の可愛い後輩。それがあなたたち」

紬「……はい」

さわ子「さあ、卒業式はきりっとしなさい。

ほわほわなムギちゃんもいいけど、ね」



901:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 22:42:19.19 ID:I90zLzPa0


――講堂・卒業式――

ウメハラ「……」

進行「卒業生、入場」

在校生・父兄・職員「パチパチパチパチ」

唯澪律紬「……」

梓憂純「――」パチパチパチパチ

梓(卒業、しちゃうんだ)

憂(また、一歩前に行ってしまうんだな)

進行「――卒業証書、授与」

先生「3年1組、相川ヒカリ!」

唯(……)

さわ子(うわー。何度も名簿読むけど、この場は緊張するー)

先生「渡辺真由美! 以上、37名。卒業」

さわ子「3年2組、秋山澪!」

澪「はい!」



902:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 22:45:53.14 ID:I90zLzPa0


進行「卒業生、退場!」

在校生・父兄・職員「パチパチパチパチ」

さわ子(無事に終わった……。さあ、あとは最後のホームルームね)

ウメハラ「あの、山中先生……」

さわ子「あら? なんでしょう?」

ウメハラ「ホームルームなんですが、5分でもいいんで、

お時間貰っていいですか? 生徒

に話したいコトが……」

さわ子「……あのこと、ですね」

ウメハラ「はい。今日まで話せなくて、すいません」

さわ子「いいのよ。あなたも、

1年一緒に面倒見てきた副担任じゃない」

ウメハラ「ありがとうございます」

さわ子「さあ行くわよ。最後のホームルームで、泣くんじゃないわよ!」

ウメハラ「はいはい」



906:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 22:50:55.69 ID:I90zLzPa0


――教室――

さわ子「それじゃあ、今日で高校生活も終わりです。

みなさん、本当にいい子で、これからも素直に、

いい大人になってくださいね」

風子「先生!」

さわ子「なあに? 高橋さん」

風子「山中先生と梅原先生に、渡したいものがあります!」

風子「あれ、だれが持ってる?」

唯「あ、私と和ちゃんが持ってるよ!」

和「私はさわ子先生に渡すわ」

唯「じゃあ、私はウメちゃん先生だね」

さわ子「あ、あなたたち――!」

和「えと……1年間、ありがとうございました。

唯の面倒、お疲れ様でした」

さわ子「ははは。本当に、大変だったわよ」ぎゅっ

唯「ウメちゃん先生。色々と、ご迷惑をおかけして。

でも、最高の1年でした!」

ウメハラ「……うん」ぐすっ

律(ウメちゃん……涙ぐんでんじゃねえよ……

こっちもやばくなるだろ……)ぐすっ



911:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 22:58:00.69 ID:I90zLzPa0


さわ子「……梅原先生」

ウメハラ「……はい」

姫子「?」

ウメハラ「みんなのなかに――知ってる人はいないことなんだけど。

俺、今日で先生を辞めることになったんだよね」

春子「!?」

ウメハラ「実は俺、アメリカの会社と契約してる

プロ格闘ゲーマーなんだ。

そう言ってもピンとこないだろうけど、

これからはそっちに力を入れていこうと思う」

エリ「そんな! そんないきなり!」

ウメハラ「本当はもっと早く言わないといけなかったんだけど、ごめん」

さわ子「先生はギリギリまで、決定を遅らせたの。

先生を責めないであげて」

ウメハラ「みんなの卒業式を見られて、本当によかった。

1年だけだったけど、みんなは俺の大切な生徒だから。

その生徒たちの進路が決まるところや、

卒業する姿を見られて、本当に幸せだよ」

ウメハラ「これから、みんなは多くの人や出来事に

裏切られると思う。

世の中、先生たちみたいに、

君たちを想ってる大人だけじゃないから。

何度も何度も、泣くことになると思う。

でも、それだけじゃない。きっと、自分を貫けるものがあるから」

ウメハラ「……だから、みんなも見付けてほしい。

誰にも邪魔されない。一番を、見つけてほしい。

これが、俺の最後に言いたいことなんだ。卒業、おめでとう」



912:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 23:05:52.48 ID:I90zLzPa0


ウメハラ「……ごめん」

ドア「がちゃ」

さわ子「……梅原先生、ありがとう」

唯「……」

さわ子「梅原先生が貫けるものはゲームなの。

みんなは、ゲームって聞くと幼い。子ども。

本気になるのは馬鹿みたいって思うかもしれない。

でもね、それは大きな間違いなの。

野球もサッカーも、バンドでも、

一生懸命やって結果を出すことは素晴らしいことなのよ」

澪「――」

さわ子「もっといえば、結果なんてものは必要ないの。

高校野球を無条件に素晴らしい、

爽やかっていう人がいるけれど、

その人の大体がゲームをよくないものにカテゴライズ

するわ。汗を流すことが素晴らしいっていう風潮で、

ゲームは違うものだってこと。

そんなつまらない大人の話なんて聞かないで。

その人には、一生懸命できるものがなくって、

人の文句を言うことしかできない人間なんだから」

紬「――――」

さわ子「私は――きっと去年まではつまらない大人だったのかな。

梅原先生に出会わなかったら、ずっとあのまま、

つまんない大人のままだった」

さわ子「私にも、みんなみたいな時期があったのに。

それを忘れていた」

さわ子「みんな! 夢を持ちなさい! 

そして、なにがなんでも叶えなさい!」

さわ子「それが私の最後の授業! 

過去は、たまに思い出すだけでいいのよ!」



915:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 23:08:35.91 ID:I90zLzPa0


――部室――

梓「……今日は、来るかな」

ドア「がちゃ」

唯「あずにゃん!」

梓「唯先輩!」

澪「今日が最後の部室だな」

律「ああ。今日は、ゆっくりしよう」

紬「お茶、いれるね」

梓「わ、私がいれます! いれさせてください!」

紬「……フフっ。じゃあ、お願いね」

唯「あずにゃん部長!」

梓「は、はい!?」

律「……」ぎゅっ

梓「にゃっ!」



917:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 23:13:00.92 ID:I90zLzPa0


律「ホント、情けない部長で、ごめんな」

梓「……そんなこと、ないです」

律「ぐーたらで、大雑把で、馬鹿で、へたっぴで」

梓「違います! 律先輩は……気が利いて、

ホントは繊細で女の子らしくって……

私の、大事な大事な部長さんです!」

律「……へへ。ありがとう。私なんかの後輩になってくれて」

梓「……うう。先輩たちに、手紙を書いてきました。

読んでください」

唯「うん。ありがとう」

澪「絶対に読むよ」

紬「一生大事にするよ」

梓「……私、先輩のこと、大好きです」

唯「――あずにゃん、これあげるよ。

私たちが一年生のときに撮った写真。

今のあずにゃんよりも若いよぉ」

梓「……」ぎゅっ

唯「あずにゃん……なでなで」なでなで



918:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 23:17:22.43 ID:I90zLzPa0


ドア「がちゃ」

さわ子「卒業式、お疲れ様」

ウメハラ「よく頑張りましたね」

唯「あ、先生!」

律「……二人とも、ここに座って」

ウメハラ「?」

さわ子「なにかしら」

梓「いいから。座ってください!」

紬「お茶もどうぞ」

さわ子「どうしたのよぅ」

ウメハラ「山中先生」

さわ子「ん?」

唯「ウメちゃん先生! 1年間ありがとう! 

さわちゃん先生も3年間ありがとう! 

顧問になってくれてありがとう!」

澪「それじゃあいくぞ! 『天使にふれたよ!』」

梓「いきます!」



919:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 23:20:45.21 ID:I90zLzPa0


律「って、梓ー」

梓「え?」

紬「梓ちゃんもあっちだよ」

梓「え? え?」

唯「これはあずにゃんにも送る歌なんだよ~。

あずにゃん、弾けないでしょ?」

梓「あ」

律「ほら、座りなよ」

梓「は、はい……」

ウメハラ「……」

さわ子「……味なこと、してくれるじゃない」

唯「それじゃあ、改めて――」

澪「天使にふれたよ!」

紬「――せえの!」

律「――!」カンカンカン



920:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 23:25:49.64 ID:I90zLzPa0


梓(唯先輩はギター用語覚えないし)

梓(律先輩は走り気味だし)

梓(でも――でも――みんな揃うと、

どうしてこんなに良い演奏になるんだろう)

梓「――ようやく、わかりました」

さわ子「……」

ウメハラ「……」

梓「みなさん、心が通ってるんだ。

私も、そうなりたくってここに入ったんだ」

唯「――どうだったかな」

梓さわ子ウメハラ「パチパチパチパチ」

梓「……あんまり上手くないですね!」

律「ばっさりだー!」

梓「でも、最高の演奏でした!」

紬「先生……」

さわ子「今更……なに言ってるのよ……」ぐすっ

ウメハラ「……ごめん。なにも言えない。

ただ、さみしいもんだね」



923:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 23:29:02.66 ID:I90zLzPa0


唯「うう……」

澪「うあ……」

紬「梅原先生辞めないで!」ぎゅっ

ウメハラ「!?」

律「そうだよ辞めないで! ウメハラじゃない。

梅原大吾先生としていてくれよぉ!」ぎゅっ

唯「ウメちゃん先生ええええ!」ぎゅう

澪「先生が大好きなんだ! だから――ここにいて!」ぎゅっ

梓「せんせえええええええ!!!!」ぎゅっ

ウメハラ「……」

さわ子「先生、私からも――無責任ですけど、

一緒に仕事がしたいんです」

ウメハラ「……ごめん。俺は、俺を貫くんだ」

唯「先生……」

ウメハラ「卒業、おめでとう。あの曲は、一生忘れないよ」

ドア「がちゃん」

唯(そうして、私たちの卒業式は終わってしまったのです)



924:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 23:35:03.30 ID:I90zLzPa0


epilogue

梓「軽音部の3人とも、同じクラスでよかったね」

純「だねー。これで修学旅行も一緒だ!」

憂「ところで部長! 新入部員獲得の策は!」

梓「もちろんあるよ! 見てなさい! 気ぐるみとチラシで――」

憂「梓ちゃん! それ駄目だよ! 一人として入らない!」

ドア「がちゃ」

先生「始業式前のホームルーム始めるから席についてー」

純「おっと。先生来た」

梓「そうだね。……ん?」

ウメハラ「担任の梅原です」

梓「ふぇ?」

ウメハラ「昨年度で退職の予定でしたが、

二足の草鞋を履くのも面白い」

梓「な……なななななんでえええええええええええええええええ!!!!!!!?」

ウメハラ「授業ノ……時間ダ」

                              FIN



936:笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2011/01/25(火) 23:43:23.60 ID:I90zLzPa0


http://emiyashiro.blog21.fc2.com/

ブログもよろしく。



236:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/23(日) 02:51:15.17 ID:1TI9v7890


このスレのBGMにぴったり





241:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/23(日) 05:28:13.45 ID:0aQYpiru0


>>236

ばっかこれだろーが





955:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 00:24:52.42 ID:6BVmRTBb0


ウメハラがぁ!(生徒の心を)捕まえてぇ!




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