従軍慰安婦の問題を巡る同紙の報道内容を検証する特集記事を掲載した。
「『慰安婦問題は朝日新聞の捏造(ねつぞう)』との指摘はいわれなき批判」としつつ、
特に1990年代初めに、 証言や少ない資料をもとに記事を書き続けたと振り返り、
「一部に事実関係の誤りがあった」と認めた。
「韓国・済州島で強制連行した」との証言について、
「虚偽だと判断し、記事を取り消す」としている。
同紙は1面で、元慰安婦の記事を書いた同紙の元記者が名指しで
中傷されている事態などについて、 説明責任を果たすため、
5~6日付の紙面で特集を組むとした。
誤りを認めた一部の記事については「裏付け取材が不十分だった点は反省する」と
記述。
一方で
「戦時中、日本軍兵士らの性の相手を強いられた女性がいた事実を消すことはできない」
と強調した。
さらに特集面で五つの論点で読者の疑問に対する回答を掲載。
韓国メディアより先に元慰安婦の証言を報じたとする元記者の記事に
「慰安婦と挺身(ていしん)隊の混同」があったと認めたが、
「韓国でも当時混同が見られ、元記者も誤用した」と釈明した。
また、「済州島で慰安婦狩りをした」と証言した吉田清治氏(故人)を
16回にわたって記事に取り上げた点も検証。
同紙が済州島で再取材した結果、証言を裏付ける話が得られなかったことなどから、
証言は虚偽と判断した。
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/nation/mainichi-20140805k0000e040202000c.html